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魔王の友を持つ魔王
§??? 元旦。黎斗宅にて。
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ードが、6。普通にしてても強くない上に、革命しても強くない。

「これだけカードがあるはずなのに、よくこんなカードばっかり集められましたね……」

 リリアナが半ば呆れたように覗き込む。

「まだだ。こんな貴様以外知らないようなマイナールール、通ると思っているのか!!」

 アレクが頑強に抵抗を試みるが。

「おやおや〜 この大富豪、どんなローカルルールでも存在が確認されれば採用される、ってルールでしたよね〜??」

「見苦しいですよ、アレクサンドル〜?」

 悪代官顔の護堂とアリスに責められる。

「あ、料理もう全部できるからそれラストね」

「何ィいいいいいいい!!?」

 追撃とばかりに黎斗の無情な声が、アレクの精神を削り取る。

「えぇい、良かろう。俺は勝つ!! こんなことで俺は負けん!!」

 悲壮な決意を胸に秘め。かくしてアレクは勝負に挑む。

「では、最終局面。チキチキ★新年大富豪大会決着の時です。試合――開始」

 冷静に開幕を告げる役目は黎斗の役で。本当なんでこうなった。

「「「いくぞォォオおおおおおおおお!!!」」」







「んで、アテナの勝ちか」

「まぁな」

 順調に上位をキープしてきたアテナの勝利、そして都落ち発動によりアレクが大貧民、という形で大富豪の幕は下りた。最強カードを持っていた筈の護堂は、三馬鹿の捨て身の特攻により三人と一緒に仲良く貧民階級だ。まぁ。大貧民ではなくなったのだから昇格したといえるのだろうか。

「にしてもさ。僕の役割が審判って酷くね?」

 厨房から燃え尽きた漢どものなれの果てを眺めつつ。黎斗は漠然と呟いた。いや確かにあれには混じりたくなかったけど。

「カンピオーネや古老の方々がイカサマしようとしたら、マスター以外に見抜けませんから」

 エルが笑みを含んだ声で答え。

「れーとさんが権能の無駄遣いしなきゃ王様達の独壇場になっちゃうじゃん」

 恵那もそれに同調する。

「まぁ、たしかにそーだけどさ」

 普通にやればカンピオーネや神の所へ強力な手札が来て逸般人や一般人とは勝負にならないだろう。だから、ここで黎斗は秘策を使った。まず、須佐之男命がアレクの”大迷宮((ザ・ラビリンス))”で黎斗の部屋内を領域化、そこへ黎斗が八雷神でクラッキング。アイーシャ夫人の幸運の加護を拝借し――

「全員の運を均等にならしてはみたけれど。……終わってみればはたして本当に均等になっていたのかどうか」

 アレクの独壇場なのは、正直なんとなく予想していたことだったけど。ここまで独壇場だとは予想しなかった。終始強かったのはアレク、アテナ、須佐之男命の三強といったところか。これでは本当に幸運が皆均
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