§??? 元旦。黎斗宅にて。
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と思います」
祐理は名波の質問に小声で呟くが、流石に当人には聞きとられずに。
「んとねー、今年は午年だからケルピー探してきました。ってわけでケルピーの馬刺し」
権能で神機を呼びだしてひとっ飛び、出没地点で植物たちに目撃情報を聞く。あとはワイヤートラップで乱獲だ。食べられるであろう分しか狩って来なかったので、生態までは破壊していないと信じたい。トラップも全部回収してきたから後ほどトラブルが発生することもないだろう。
「け、けるっ……!?」
だが、それはあくまで黎斗目線である。神獣の肉なんてものを食べていたのかと、一瞬でフリーズする呪術関係者組。
「ける……? なんじゃそら?」
とりあえず良くわからんが旨い、などと零す民間人組とは対照的で興味深い。
「あぁ、外国の馬の種類」
ユニコーンの煮込みや朱雀の丸焼きだと誤魔化しが効かなかったかもしれない。ケルピーが日本でマイナーな部類で良かったと、黎斗は一人安堵する。
「そうか。しかし旨いなコレ。この肉売ってくれないか?」
「いーよー?」
「いや何言ってんですか!!!???」
眩暈を覚える(感性)一般人組。馬刺しを平然と食べているのは人間を「やめていない」人間の中では三馬鹿だけだ。箸を伸ばしていたエリカですら、名前を聞いた瞬間表情が強張ったのを護堂は見逃してはいない。
「あぁ、待たせたねごどー。んで、何だって?」
馬刺しを食べて満足したのか、護堂の話に戻してくるドニ。コイツは本当にフリーダムなやつだ。
「お前今更かよ……」
項垂れるのも一瞬、護堂は見事なドヤ顔を披露する。
「天変地異、発動!!」
「「「……?」」」
場が、沈黙した。
「……黎斗よ、天変地異とはなんだ?」
アテナの声に、黎斗は窮する。自分は辞書でもなんでもない。
「知らんがな。パソコンあるでしょ? 勝手に調べて」
「よっしゃ黎斗秘蔵のエロ動画を――ぐぉおおお!!?」
マイドキュメントを開こうとした反町に、器が直撃。こんなとこで公開されたら人生終了だ。
「……鷹化、は調理の主力候補だからしんどいな。茨木さん、頼みます」
「……はい。黎斗様も苦労されますね」
乾いた笑いと共に、鬼王がインターネットを立ち上げる。
「ふむふむ……」
「で、どーだって?」
急かすような護堂に押され、茨木童子が読み上げる。
「カード交換前、大貧民の手札の最強カードが10以下の時に発動。大富豪と大貧民の手札を入れ替える」
「何ぃ!?」
「ハッ、とっておきを、見せてやる!!」
勝ち誇る護堂。項垂れるアレク。護堂が公開した手札は、最強カードが、9で、最低カ
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