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魔王の友を持つ魔王
§??? 元旦。黎斗宅にて。
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めぇだ草薙護堂!!」

「非モテの恨み、思い知れ!!」

「集中砲火はないだろう!?」

 近所挨拶に来た護堂、エリカ、祐理にリリアナ、静花。大量の美女を感じて襲来してきた三馬鹿。

「にぎやかですねぇ」

 本人曰く「なんとなく」来たアイーシャ夫人と。それに引きずられてきたアレクとスミス。アレクに道連れにされたプリンセス・アリス

「この程度の試練も乗り越えられないとは情けないぞ草薙護堂」

 新年から護堂を鍛えようと意気込むアテナ。

「そんなんじゃダメダメだよ〜」

 騒ぎの予感を感知し、襲来してきやがったドニ。

「……私の場違い感凄まじいんですが」

 新年に魔王へのご挨拶(という名の貧乏くじ)を引かされた甘粕は、その場に集ったメンバーの(極一部を除く)豪華っぷりに驚きを隠せない、というか胃が痛くなっていくのを感じる。あの少年たちが出合い頭にドニを殴り、羅濠教主に抱きついた時などは、本当に心臓が止まったかと思った。

(黎斗さんの友人じゃなければ、一族郎党皆殺しどころか日本沈没ですよホント)

 お願いだからあんな無謀な真似は謹んで欲しい。

「よし、次のゲームだ」

 仕切り直し、と言わんばかりの護堂の声に、茨木童子が反応する。

「では、私が切りましょう」

 大量のカードが、混ぜ合わされる。人数が多いので、二セット使ってのトランプだ。おかげでジョーカー四枚の革命、なんて狂ったものを見てしまった。

「俺は富豪だから貧民と交換か、貧民だれだー?」

「えっと、私ですかねー?」

「カードいらないんでおねーさんください!!」

「お前黙れよ」

 ブレない高木に辟易としつつ。

「わた、わたしは駄目ですよぅ」

「……アンタも乗らなくて良いから」

 カード交換が、始まる。

「ほらよ、大富豪」

「これをやろう、大貧民」

 護堂(ビリ)アレク(トップ)で交換する。護堂の顔が、不敵に歪む。

「……ふっ」

「?」

 皆が一様に護堂の顔を見る。今の護堂は、逆転の一手を見つけた時の表情ではないか。

「待ってたぜ、この瞬間を――――!!」

「あ、黎斗。この肉おかわりー」

「聞けよドニ!!」

「ほいほい」

 護堂の口上を遮って、無謀にもドニが肉の追加を希望する。黎斗が仕留め、教主が仕込み、鷹化達が調理を手伝ったあらゆる珍味が卓上に並ぶ。別に黎斗が仕留める必要は何処にもない。ないのだが、なぜそんなことをしているのかというと、ある理由で試合に参加できず、料理も出来ないためニートよりマシと希望したからだったりする。

「これ旨いなぁ。なー黎斗、これ何の肉?」

「……それ、聞かない方が良い
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