第四章
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今日は二人共休みだ、それで駅前の喫茶店で話をしている。見れば商店街も駅前も何の変哲もない。
しかし人は結構多い、見れば鉄ヲタ達ばかりだ。
その彼等を横目で見ながらだ、おばちゃんは小声で駅長に囁いた。
「上手くいってるね」
「はい、そうですね」
「あの話を流したのは正解だったね」
「ええ、最近この駅も静かになっていましたし」
「もう電車に乗る人も少ないからね」
「減りましたね、実際」
駅長は寂しい声で囁いた。
「かつてと比べたら」
「減ったね、キオスクのお客さんもね」
「商店街も」
こうしたかなり切実な事情があった。
「それで、でしたね」
「そう、よくあんなの考えたわね」
「いえ、駅も色々ありまして」
「そうした話が多いの」
「そうなんです、駅も線路も踏切も」
つまり鉄道にまつわる場所全てがだというのだ。
「色々な話がありまして」
「あのチケットも?」
「そうした手の話がありまして」
「あの青い電車もなのね」
「ええ、バスでもタクシーでもあります」
「それでああした話を考えてみたのね」
「そうです、人はそうした話を聞いたら来る人が出てきます」
そしてだというのだ。
「それで」
「あの着ぐるみね」
「ゴム人間の」
駅長はこのことについても話した。
「あの噂話も知ってる人は知ってますから」
「チケットと電車を合わせて」
「余計に大きな噂になりますね、そうしたら」
「人が来て」
「そこから町おこしになります」
「ええ、見事になったわ」
「ゴム人間の町として」
まずはこれが出て来た。
「それと異次元につながる町ですね」
「いい話題ね、けれどね」
「まあ実際はどうかはわからないということで」
「まさかあたし達が仕組んでるとは思わないわね」
「はい、そうです」
そう話してそしてだった、彼等は。
また喫茶店の中を見る、するとだった。
店の中にいるのは鉄道マニア達だけではなかった、こうした者達もいた。
「この町にはゴム人間がいるんだよな」
「ああ、そうだよな」
「じゃあ何としても見つけてな」
「撮影してな」
「そうだよな」
「今から」
こう話してそしてだった、彼等はというと。
喫茶店を拠点としてそこから町の何処かにいるというゴム人間を探そうとしていた、見れば喫茶店の外にはゴム人間を探そうという看板があった。
その看板を見てだ、こう言ったのだった。
「よし、この町の何処かにいるからな」
「さっき駄菓子屋の婆ちゃんに聞いたらカレー屋の前に出たらしいぞ」
「ああ、あそこのカレーって滅茶苦茶美味いらしいな」
「じゃあカレー屋にも入るか」
「それでついでに食ってな」
こうした話をしていた、キオスクのおばちゃんはそんな彼等も見て駅長に
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