第三章
[8]前話
拓哉君は真っ青になってです、こうお化けに言いました。
「早く寝たらいいんですね?」
「そうだ、悪い子じゃないならな」
そうしろとです、お化けも言います。
「わかったな」
「わかりました」
拓哉君も項垂れて頷きました。
「それじゃあ」
「子供は早く寝るものだ」
お化けはまた言いました。
「さもないと悪い子になってしまうからな」
「はい・・・・・・」
こうしてなのでした、拓哉君はお化けの言葉に応えてぬいぐるみを抱いて俯いてお父さん達と一緒に寝ているそのお部屋に入ったのでした。
お化けは拓哉君がお部屋に入るのを見届けると姿を消しました、お父さんとお母さんはそこまで見てから二人でお話しました。
「見たよな」
「ええ、確かにね」
こうお話するのでした。
「あれはね」
「まさか本当にいたなんてな」
お父さんはお化けの姿が完全に消えたのを確認してからお母さんに言います。
「このことは流石にな」
「予想もしなかったわね」
「けれどあの子もこれでわかったな」
「ええ、私達が出て来るよりよかったわね」
「じゃあ今から拓哉のところに行って」
「一緒に寝ましょう」
こう二人でお話してなのでした、二人はお化けの服を脱いでそのうえで拓哉君がいる寝室に向かうのでした。そしてそこで三人で夜ふかししないで寝るのでした、本当にいて出て来たお化けに感謝しながら。
夜ふかし 完
2013・6・29
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