第四章
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「犯罪だよ」
「ですよね、当然」
「そうなりますよね」
「けれどですか」
「取材ならですか」
「ああ、いいっていうんだよ」
そうした犯罪行為もだというのだ。
「酷い話だな、マスコミってのはすぐに人のプライバシーにまで首を突っ込んでくるし北朝鮮と付き合いがあっても何もお咎めなしなんだな」
「北朝鮮は酷いですよね」
「特撮の悪の組織ですよね」
北朝鮮のことは言うまでもない、誰がどう見ても犯罪国家だ。
「どんでもない連中ですよ」
「あそこと一緒に仕事なんて出来ませんよね」
「当たり前だろ、確かにうちは小さな会社だけれどな」
社長もそのことは怒って言う。
「あの国の関係の仕事はしないからな」
「ミサイル造られますからね」
「核ミサイルを」
「そうだよ、人をさらう様な国だぞ」
このことは昔から言われてきたがやはりマスコミが隠蔽してきた。無論全てのマスコミがそうしてきた訳ではないが。
「あんな国と手をつなぐとか犯罪者そのものだからな」
「ですよね、あそこ関連の仕事なんてやったら絶対に信頼がなくなりますし」
「会社潰れますよね」
「拉致に関わったラーメン屋ずっと閉店してるらしいですし」
大阪のある場所にそうした店がある。
「この業界はブラックなところもありますけれど」
「それでもですね」
「そうだよ、絶対にやったら駄目なことはあるんだよ」
そのブラックな部分も多い世界で生きてきているがそれでもだった、社長もこう言うのだった。
「だからこの話は許せないな」
「そういうことですね」
「つまりは」
「ああ、やっちゃいけねえことはあるんだよ」
絶対にだ、それはあるというのだ。
「わかったな」
「はい、それじゃあですね」
「今から仕事ですね」
「そうだ、今日も真面目に頑張っていくからな」
社長は自ら現場の一つに向かう、他の社員達もだ。
その中には秀翼もいる、彼はこの日も工事現場で汗を流していた。
そして工事の合間の昼休みにだ、彼が弁当を食べているとだ。
その彼にだ、仕事仲間の面々がこう言ってきた。皆工事現場にそのまま腰を下ろしてそのまま食べている。
「なあ、朝の話だけれどな」
「マスコミの世界って本当に何でもありなんだな」
「何をしてもいいんだな」
「それで罪にも問われないんだな」
「流石に捕まる奴もいますけれどね」
完全に無法地帯かというとそうではないというのだ、だがだった。
彼は自分の弁当、コンビニで買ったそれを食べながらそうして言うのだった。
「それでもなんです」
「本当にやりたい放題なんだな」
「マスコミの世界ってのは」
「テレビ局もなんですよ」
そこもだというのだ、彼がかつていた場所も。
「というか新聞と同じ位」
「何でもありか」
「
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