第三章
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亜里沙を見るとだ、彼女はというと。
すらりとしたスタイルになっていてまるでモデルの様だ、ハイソックスに覆われた白い脚も実に綺麗なものだ。
黒髪はそのままだが艶が出ていてさらによくなっている、まん丸だった顔の贅肉はすっかりなくなっている、
まるで別人の様な顔ではっきりとした目だ、長い睫毛が印象的であり唇も整った形だ、目鼻立ちは日本人というよりは北欧のそれを思わせる。
そしてだ、秀翼はというと。
細いが黒くはっきりとした眉、卵型のすっきりとした顔の形であり唇は綺麗なピンクだ、鼻の形もよく奥二重の目は微笑んでいる感じだ。
黒髪をさらりとさせてショートに近くしている、細い髪が綺麗に風になびいている。
カジュアルと言っていいシャツを着ておりアイロンをかけたズボンも今風に穿いていてシューズも白く綺麗な流行ものだ、それが今の秀翼だった。
その彼等を見てだ、彼等は話すのだった。
「凄過ぎるだろ」
「全然の別人じゃない」
「何ていうか人ってあそこまで変わるの?」
「違うだろ、もう」
「もう名前だけ違う別人?」
「そんな感じだろ」
これがクラスの感想だった、そして。
女子生徒達は亜里沙の席のところに来てだ、こう言うのだった。
「ちょっと、本気でダイエットしたの?」
「食事も変えて」
「それで運動してなの」
「そんな風になったの」
「うん、どうも私痩せやすい体質みたいでね」
それでだとだ、亜里沙はそのすらりとなった顔で言うのだった。その動き一つ一つにオーラが放たれてさえいる。
「それでなの」
「一夏でそこまで痩せたの」
「別人みたいに」
「それで何キロなの?今は」
「どれ位なの?」
「五十キロよ」
それが今の彼女の体重だというのだ。
「ええと、六十キロは痩せたわ」
「凄いわね、一夏で六十キロって」
「そこまで痩せるなんて」
「二月で六十キロよ」
普通は有り得ない、だが亜里沙はあえてそれをしたのだ。
それでだ、彼女達は言うのだ。
「そこまで一気に痩せて、よね」
「そんな風になったのね」
「もう別人じゃない」
「モデルかアイドルみたいよ」
これが亜里沙の今の評価だった、そして。
秀翼、もだ、クラスの男子生徒達に囲まれてこう言われていた。
「前まであんなにださかったのにな」
「それが全然違うな」
「何ていうか別人だろ」
「全く違うだろ」
こう話すのだった、そしてだった。
あらためてだ、お洒落になった彼を見て言うのだ。
「随分勉強したんだな」
「ファッションだけじゃなくて髪型もか」
「ヘアスタイルも変えたか」
「メイクまで勉強して」
「ああ、そうなんだよ」
秀翼自身も彼等に答えて話す。
「勉強してそうして」
「今に至るんだな」
「そうなん
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