第十三話 シンの『決意』
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っているんだ?」
どうやら、まだ皆分かって・・・いや、一人だけ分かっている人物がいた。
マ「あの鼠は、すでにお前達の目の前にいるじゃろ。」
マスターだ。皆マスターの言葉に目の前にいる人間の方に視線を移す。皆の目の前にいるのは、俺だ。
マ「シン。お前はいったい・・・」
マスターが真剣な眼差しを俺に向けて尋ねる。俺は一度ゆっくり目を閉じ、また開くと、
シ「俺は『十二支』の『子』の血を持つバンギ家の人間だ。」
とはっきりきっぱり断言した。
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俺が『十二支』の『子』の血を持つバンギ家の十代目であり、『お釈迦様』からの命令で『トップを目指す』という『任務』を達成させる為に、他の『十二支』の血を持つ十代目の者と戦う為に、魔法を覚え、妖精の尻尾に加入したとゆう説明はほぼエルザがしてくれて助かった。そして、俺の正体を知った妖精の尻尾の魔道士達は、
マカ『お前『子』だったのかぁっ!?』
シ『い、いや、正しく言えば鼠人間だな。』
ミ『『子』だから、チーズ好きなの?』
レ『ミラさん、少しズレてる気が・・・』
シ『う〜ん・・・好きでもないし、嫌いでもないな。』
リ『『子』だから、鼠の言葉分かるのぉっ!?』
シ「い、いや、分からねぇ。」
いろいろ俺に質問してきた。数え切れないくらいの『子』の姿に関した質問〜どうでもいい質問に数え切れないくらい答えた。めちゃくちゃ疲れたけど、二つ嬉しい事があった。一つは、皆俺が『子』の血を持つ十代目である事を秘密にしてくれるって約束してくれた事。もう一つは、俺が『子』の血を持つ十代目であっても、妖精の尻尾の一員、『家族』として認めてくれた事。ようやく、俺の心の隅っこにしがみ付いていた『恐怖』が完全に消え去った。
・・・と、思ったのも束の間だった。俺が安心してテーブルに突っ伏していると、
マ「お〜いシン。ついて来なさい。」
シ「?」
俺はマスターに呼び出され、奥の部屋に連れて来られた。
シ「へぇ〜。ギルドの奥の部屋ってこうなってるんだな。」
俺は初めて見るギルドの奥の部屋を見回す。少しこじんまりとしているが、すごく落ち着く部屋だ。
シ「ところで、何かよ・・・マ、マスター・・・?」
俺はマスターに対してもう敬語じゃなくなった。ナツやグレイみたいに「じっちゃん」「じーさん」とは呼べないけど、それ以外は普通に接し
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