水上戦〜
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俺は海に向かって銃を構える知也に近づく。
「何があった!?」
「この状況で把握してくれると助かる」
「襲撃か・・・!」
見ると水面に所々ヒレが見える。魚人系か・・・!?
「どうした!?」
船内から咲と闇風が駆け上がって来た。
「襲撃?」
「ああ。・・・てか咲、二人が出てきたら船の操縦は・・・」
船の操縦には交代で全員が行っている。だから、人がいないと船が止まることはないものの、正しい方向に曲がれないのだが・・・
「目を覚ましたなのはに代わってもらったよ。呑み込み速いんで助かったぜ」
「亮様!大変です、前からも・・・!」
囲まれたか・・・!なら・・・
「闇風さんと知也は船首と船尾でそれぞれ迎撃!咲と俺が横を担当するから船上に上がられたらクラナと春鈴で迎え撃ってくれ!特に船内には絶対に入れるな!」
「御意!」
春鈴が烈火を取り出し、返事をする。
「海の上の指揮は任すぜ、亮」
肩を叩いて咲が言う。
「あくまで俺は多人数の指揮担当だっつの・・・ただ、呉の民が二度も海で負けるわけにはいかないから、みんな協力してくれよ」
「好んで負ける奴なんかいねぇよ」
知也がそう言いながらも魚人を射ち倒す。
「リパルとアルは周りの状況を常に探知してくれ。島があったらすぐそこに向かおう」
『了解ッス!』
『お任せを!』
俺は気を練り、指から気弾を撃ち出す。
「ちょっとまて、いくらなんでも・・・!」
数が多すぎる・・・!こんなの・・・
「咲ィ!この船に大砲とかないのか!?」
反対側から怒鳴り声が響く。
「あるように見えたかっ!?武器は俺たちが持ってる奴で全部だよ!!」
「・・・だよな・・・!」
そんな中、数匹が気弾を潜り抜け、船上に上がってくるに。手にはお約束のトライデント・・・
「十字鎌鼬!」
「・・・はぁ!」
『impact!』
背後から激しい音。
「・・・ダメか、仕方ない」
俺は叫ぶ。
「咲!俺達も迎撃に向かうぞ。変に分散するのはかえってしんどい!」
「ヤミと知也の負担が増えるんじゃ・・・!」
「二人なら大丈夫だ!俺らより強いだろうしな!」
俺はそう言って擬音を魚人に向かって振り抜く。
「確かに撃ち落とすより楽だ、な!」
咲も方天画戟を振り回して数匹纏めて吹き飛ばす。
「装着!」
春鈴が防具を身に纏って蹴りを叩き込む。
「中には行かせない・・・!」
クラナもすでに三つほど加速を高めているようだ。闇風と知也もよくやってくれて一気に数が増えることはない。
「・・・っと!
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