第二話「交渉、そして模擬戦」
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ィエがさらに女の喉元に近づいた
「さもなくば...斬る!」
殺気がその目にこもった。
「やめろ!」
そういってフェイトを介抱していたアルフが身構える。
・・・鬼ババァは大嫌いだけど、それじゃあフェイトが...!
そう思ったが故の言動だった。
無論リオンにその言葉に耳を傾けてやる義理も無い。チラッとだけみて皮肉をこめた笑みで返すのみで向き直る。
・・・その一瞬が僅かな隙を生んだ。
「サンダーレイジ!」
女が電撃をリオンに向けて放った。リオンに反応できない筈もなく難なく避ける
・・・それでも距離をとられるには十分な時間を与えてしまったことに変わりは無い。
「チッ...小癪な...」
先程までの余裕に満ちた顔から180度変わって苦々しい顔になる。さっきいとも簡単に追い詰められたのは女に油断があったからと言うことをわからないリオンではない
「私からも聞きたいわね...貴方は何者?一体なぜジュエルシードからでてきたの?」
プレシアにはもう余裕の欠片もなかった。・・・勿論内心での話だが。
実際にはプレシアは病に犯されていて戦いができるような状態では到底無かった。
心のうちに隠しながらリオンに問う。
無論リオンとしては
「ジュエルシードだと?僕はそんなもの知らない所か見たことも聞いたこともないな。」
知っていても話すことは無いだろうが、と心の中で吐き捨てる
「あら?知らないなんてことが通ると思っているのかしら?」
「ああ、通るな...と言いたい所だが。」
そこでリオンは言葉を切ってシャルティエをおろす。
「僕とて、貴様に聞きたいことが山のようにある。貴様がその疑問に答えてくれるというのならわかる範囲内でなら話してやらんことも無い。」
ただし一問一答形式だがな、と後につけた。
「・・・良いわよ。」
それを聞いたリオンはさっきおろしたシャルティエを鞘に納めた。
満足気なリオンに対しプレシアは内心ため息をついていた。
先の剣技に扉を粉砕した未知の魔法...アルフと違ってデモンズランスを直接その眼で見たわけでは無いが危険と判断するには充分すぎることだった。
(・・・今まともに戦えば負ける...いや全盛期だった頃でもわからない...となれば戦わずに話を聞くのが得策ね。)
そうプレシアは考えた。賢明な判断だった。
「まずは僕から聞かせてもらおうか。なぜ僕を助けた。」
プレシアがアルフを追い出したあと、二人の談話は始まった。
「聞きたいことがあったのよ。」
ジュエルシードからでてきた訳を、そしてそれがプレシアにとっての最初の質問となった。
「一体どうしてジュエルシー
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