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れはただ事じゃないと悟った。
急いで医務室に走る。
バンッ
勢いに任せてドアを開けると、中にいた大人が一斉にこっちを見た。
大人「坊っちゃん、どうなされました?」
「実は――」
彼らに事の経緯を話す。
父さんと同じように、彼らもまた険しい顔になった。
大人「A班はすぐに赤ん坊の状態確認! B班は体を暖めるものを早急に用意! C班は――」
一気に騒がしくなる医務室。
大人「坊っちゃんは自室にお戻りください。状態がわかり次第、報告させていただきます」
「……分かった」
〜自室〜
こんこん
『入るよ』
ガチャリ
「元気がないね」
「だってそれは、あの赤ん坊が心配だから……」
しばらく沈黙が流れる。
「私の見解だが、あの子は元気にはなれない」
「!? 何でそんなこと言えるんだ」
「お前があの子を持って私の部屋に来たとき、呼吸がとても浅くて、回数も少なかった」
それだけで……たったそれだけで元気になれないって決めつけられちまうのかよ。
チクショウ……。
『坊っちゃん、失礼します』
ガチャッ
大人「先程の赤ん坊ですが、かなり長い間雨の中にいたのでしょう。衰弱しきっていて、回復の見込みはないかと思われます。もちろん、我々も最善を尽くしますが――」
嘘だろ……?
こいつらまで父さんと同じこと言うのかよ……。
だったら……
「オレに任せろ」
大人「え?」
「あの赤ん坊の世話、オレに任せてくれ」
大人「し、しかし」
ポン
父さんの手がそいつの肩に置かれた。
大人「!?」
「この子が自ら進んで言ってるんだ。任せてやりなさい」
大人「よろしいのですか? 9代目」
9代目「ああ。できるね、XANXUS」
XANXUS「できるさ。次期ボンゴレボスの名に懸けてな」
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