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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第41話 ティアナの迷い
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「だから私はティアに付き合うことにします。互いに互いを見てれば更に良くなると思うし、限界だと思ったら私が力ずくでも止めます!」

真っ直ぐにそう言うスバル。

(全く、昔からそこは変わらんな。………相棒のためなら自分もと言う事か………)

「ああ、それでいい。今の所ティアナは誰がどう言っても聞こうとはしないだろうし、無理矢理止めてもまた始めるだろう。例えティーダでもな。だから自分で気がつくしかない、自分のコンプレックスを解消するにはな。恐らくそれまでにたくさん挫折を味わうだろう。………私からのお願いだ、ティアナを支えてやってくれ」
「任せてください!私はティアの相棒ですから!!」

元気にそう答えたスバルにトーレは優しく微笑んだ。

(スバルも卒業した後随分と逞しくなった………これで本当に互いが互いを支えあえるようになるだろう………)

「………」
「ん?どうしたスバル?」
「何かトーレ先生雰囲気変わりましたね。まるでお母さんみたい………」
「お母さんか………」

そう呟いて少し俯くトーレ。

「トーレ先生………?」
「ああ、いや何でもない。気のしないでくれ」

そう笑顔で返すトーレだったが、スバルは引かなかった。

「あの………トーレ先生、私じゃ頼りないかもしれないですけど、私でよければいつでも相談してくださいね」
「………ああ。その時はよろしく頼む」

(母親か………)

スバルの優しさを感じながらトーレはそう思うのだった………












さて、スバルがランスター家にお邪魔しているちょうどその時………

「ティーダさんすいません、遅れました………」

ミッドのとあるカフェのテラス、その内の1つにティーダが居た。

「久し振りだなヴァイス。最後に会ったのは上官殴ってその後の辞令で管理局を訪れた時のすれ違いざまに会った時だったな」
「そうっすね。あの時は力になれなくて済みませんでした」
「いいさ、俺は全く後悔はしていない」

そう言ったティーダの顔は本人が言うように明るかった。

「………で、久しぶりに会って俺に相談って何だ?」
「………あなたの妹ティアナ・ランスターについてです」














「なるほど………」
「あまり驚かないんですね」
「まあそうなるだろうとは思ってたから。あいつ、小さいときからずっと魔力量の少なさを気にしていたからな。初めて会ったヴァイスと同じ様に………」
「あの時は本当にありがとうございました………」

あの時とはヴァイスが武装隊に入りたての頃の話である。

「あの時からシグナム姐さんの下で働いていたんですけど………自分だけ足を引っ張っているのが
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