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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第41話 ティアナの迷い
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ちゃん、この目の色って何処かで見たことありませんでした?」
「何処か………う〜ん、確かにリインの言う通り何処かで見たような………どこやったっけ?」
「思い出せないですぅ………」
「御馳走様」
「あっ、ヴィヴィオちゃん食べ終わったんですね。私達も先に行きましょうか?」
「だな、こいつらは頭を使うのに集中しているみたいだしな」
「先行ってるね〜」

そう言って一生懸命思い出そうと苦悩する2人を尻目に、3人は食器を片付け、食堂を後にしたのだった………


























「ねえねえティア、これからどうする?」
「当然、訓練よ。私には少しも休んでいる余裕は無いの」

なのは達が食事をしている同時刻。
早々と仕事が終わったティアナとスバルは丁度部隊を後にしていた時だった。

「ねえティア最近どうしたの?ちょっとハイペース過ぎだと思うよ。なのはさんにも言われてたじゃん、動きが悪いって。自分で訓練して実際の訓練で失敗したら意味ないよ」
「………それでもみんなより弱い私は人一倍努力するしかないの………スバルは休んでれば良いわ。私は六課のシミュレーター室を借りて訓練するから」
「ティア………」

スバルに背を向け、歩いて行くティアナを見ながらスバルはしばらくその場で立ち尽くしていた………







「………って事があったんです」
「なるほど……… ティーダも心配していたが、やはりそうなったか………」

ランスター家。あの後、スバルは真っ直ぐランスター家に向かった。
祝日な為訓練校も休みの状態であり、スバルが訪れた際にはトーレがいた。

「その……ティーダ先生は何処へ行ったんですか?」
「昔馴染みの会いに行くと出て行った」
「せっかく休みなんだし一緒に出掛ければいいのに………」
「全くだ」

そう言って互いに笑い合う2人。

「さて、話を戻すか。ティアナの件だがティアナは近いうちに必ず失敗する」
「失敗………ですか?」
「ああ。ティアナは自分の事を分かっているようで分かっていない。だから今している訓練も全く意味が無いとは言わないが自分の為にはならないだろう」
「そんな………ティア誰よりも一生懸命に取り組んでいるんですよ!?」
「だが、そのやり方を間違えていれば意味も無くなる」
「そ、それは………確かに」
「全く、困ったものだ………」

と呟きながら自分で淹れたコーヒーを飲むトーレ。

「私は………どうすれば良いんでしょうか?」
「スバルはどうしたい?」
「私は………例え失敗だとしてもティアが後悔しないのであればそれで良いと思います」
「それは今のままティアナの無理に目を瞑ると言う事か?」
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