第一幕 日本のお家その十一
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「それで作ってみたの」
「そうだったんだね」
「食べてみて、どんなお味か」
ダブダブは先生だけでなく皆にも勧めます。
「是非ね」
「うん、それじゃあね」
先生はダブダブの言葉に頷きその卵焼きも箸に取って食べてみました。そのお味はといいますと。
先生の代わりにガブガブがです、実に嬉しそうに言いました。
「こんな美味しいものってないよ」
「そうなのね」
「ダブダブも食べてみてよ」
作った彼女もだというのです。
「凄く美味しいからね」
「そう、そうしてよ」
「それじゃあね」
ダブダブはガブガブの言葉に頷きました、そして実際にです。
右の翼で卵焼きを取って食べてです、こう言いました。
「本当に美味しいわ」
「そうだよね」
「オムレツとはまた違った味でね」
「美味しいね、これは」
「こんな美味しいものもあるなんて」
「日本はいい国だね」
「お料理のバリエーションが増えそうだね」
トートーも卵焼きをついばみながら言います。
「そっちも楽しみだね」
「朝から満足しているよ」
先生も笑顔です。
「じゃあこの気持ちのままね」
「大学に行くんだね」
「先生の新しい職場に」
「そう、行くよ」
そうするというのです、まさに。
「たっぷり食べてからね」
「どれだけいるの?大学に」
「そうだね、夕方までかな」
つまり日中の間だというのです。
「一日かけて見回るよ」
「そうするのね」
ポリネシアは先生の言葉を聞いて頷きました。
「それじゃあお茶は」
「あっちでいただくよ、だから君達はね」
「ええ、ここでね」
このお家で、です。動物達だけでだというのです。
「楽しませてもらうわ」
「そうしてね。さて」
それではとです、先生は穏やかな笑顔で言いました。
「食べ終わったらね」
「後はね」
「歯を磨いて顔を洗って」
「行ってくるからね」
八条学園、先生の新しい勤め先にだというのです。
「どうした場所かをね」
「よし、それじゃあね」
「見てきてね」
「そうするね」
こうお話しつつでした、先生はお握りだけでなく卵焼きも食べるのでした。
「さて、日本の学校はどんなところか」
「そうしたこともだね」
「今から見に行くんだね」
「そうだよ、じゃあね」
身支度を整えてだというのです、先生は朝御飯の後で勤め先になる学校に行くのでした。その八条大学に。
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