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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?
『邂逅、説得、甦生』 後編
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前の違いは身体は完全獣化はせず、全体の形は普段の姿のままだが頭には狐耳が姿を現し、

尻の少し上あたりから9本の尻尾が生え、髪と瞳の色は尻尾と同じ光輝くような金色だ。

「『大魔導書(グラン・グリモワール)』!!」


ある『魔法』を『大魔導書(グラン・グリモワール)』で検索する。

『大魔導書』はまるで重力に逆らうかのように浮き上がり、本のページが独りでにパラパラと高速で捲られていき、ある記述の書かれたページでピタリと止まる。

そして俺は自分の指からまるで刃物のように伸びた鋭い爪で指先を軽く切り血を流す。

指先から流れ落ちる血でアリシアの身体に術式を描いていく。

「ジュエルシードよ!!」

宝石に魔力を通す事によりまるで重力に逆らうかのように床から浮かび上がる。

宙を舞う五つのジュエルシードを五芒星の形に並べ魔力のラインを造り膨大な魔力を循環させる。

そして循環させた膨大な魔力を吸収し己が身に宿す。

「創造『天の法衣』!!」

俺自身の能力『幻想の創造者』を使い白をベースに金の複雑な刺繍の入った法衣を造り上げ身に纏う。

肩から下がる赤のマフラーのような長い布と頭には金の冠を被る。

その姿は瀟灑(しょうしゃ)な聖職者にも人を率いる王のようにも見える。

「きれい……」

その姿を見たなのはとフェイトは呟く。

長い金砂の髪と金色の9本の尻尾がゆらゆらとたゆらい所々に残った白が映え幻想的な姿を成す。

「さてまずは……」

アリシアが着けているアクセサリーに魔力を通し、

「我 汝の契約を断ち切り 封ぜられし器より汝を解放する者なり」

アクセサリーの中央に填まった宝石が輝きを放つ。

「汝 アリシア・テスタロッサ 汝を縛るその鎖を解き放つ!!」

宝石から淡い光の球が現れ、紐のような物がその光を縛っているのが見える。

「魂の解放(ソウル・オブ・リリース)!!」

零が呪文を唱えたその瞬間、アリシアの魂を束縛していた鎖が断ち切られ宙を舞う。

そして間髪いれずに零はさらに言の葉を紡ぐ。

「我は天上の杯を戴く者」

零の一言で世界が変わる。

突然零達のいる空間が光射さぬ闇に閉ざされる。

「空間が侵食されたですって!?」

かつては大魔導師と呼ばれただけあってプレシアは逸早くこの場で起こっている変化に気づく。

「其は天より与えられし杯を仰ぎ見る者」

闇に覆われた空間の自分達のいる足場が罅割れていき砕けた闇の欠片は鳥のように羽ばたいていく。

「これは!?」

プレシアは直ぐ様サーチャーを飛ばし探索魔法を使い全体を見渡す。

闇の欠片が羽ばたいて行った事で現れたのは、

「これはステンドガラ
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