第四話
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いう証拠だ。
へたに動けば、弾幕を避けきれなかったり、アンドロイドに気が回らず攻撃を受けたりと、かなり危険だ。霊夢は、三人をそばに集めると、結界をはり時間を作り始めた。
「まずいわね。能力も弾幕もない。力だけならなんとかと思ったけど……これじゃあ」
「そうね。でも、短時間で決着をつけないと」
「どうもこうもないわ。これをよけながら行くしかないじゃない」
「それはそうですが姫様……!」
ふと視線を前に向けた瞬間、永琳は結界越しに半透明の物体が三体、何かしようとしたのが見えた。何か振りかぶったような姿勢をとり、攻撃をしようとする。
攻撃は結界にはじかれていたが、なぜか彼らは攻撃をやめようとはしない。
「何をして……!」
よく見ると、攻撃の度に結界がゆらゆら揺らいでいた。それもどんどん薄くなり、今にも壊れそうになっていた。
霊夢を見ると、明らかに疲れ果てた様子をしていた。息は荒くなり、思考も定まってないみたいだ。
「霊夢!!」
「三人とも……結界きるわよ……あとはなんとか……しなさい」
霊夢はそう言って結界を解く。余程のダメージだったのか、彼女は一瞬ふらついていた。
そしてそれが、彼女に大きな隙を作ってしまった。
(やば……)
霊夢は自分の目の前に半透明の物体があることに気付いていた。だが、体が思うように動かない。力を押さえられていた彼女は、結界の使用でかなりの力を消費していた。それが体のダメージを大きくしていたのだ。
物体はどこからどう見ても攻撃しようとしている。
「霊夢!!」
紫は手をのばすが、間に合いそうにもない。
最悪の事態。だが誰も止めることはできない。四人はただただ、それをみることしかできなかった。
だが、そのあとに聞こえてきたのは、金属がはじきあったような、音程の高い音だった。
「えっ……?」
なにがおこったかわからず、呆気にとられる四人。
彼女達の目の前には、フードをかぶりナイフを持った人物が、霊夢を守るようにして立っていた。
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