第四話
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ょうしかたがない。すぐに接近戦へと持ち込もうと、体勢を立て直す。
だが、そんな彼女達を見て、中央にいた男は不敵な笑みを浮かべていた。
「装置を稼働させろ」
「了解」
男の命令で、後ろで待機していた四人の兵士が、設置していた機械を動かし始める。
機械は、始動するとともに大きな音を立て始める。まるで中で何かをかきまぜているみたいだった。
「なに……?」
さすがの紫達も、警戒して前に出ようとはしない。
機械からはさらに不穏な雰囲気が漂っていた。なにかよからぬことしか起きないに違いない。
そう考えていた時だった。
「攻撃始め!」
「了解」
兵士の一人が、機械のスイッチをひねる。
すると、機械の中央にあった大きな穴から、徐々に赤い光がもれだしていた。光は大きくなりつつ、エネルギーを蓄えているみたいだった。
「あのエメルギー……もしかして……」
永琳がそう呟いた瞬間、機械から大量の何かが勢いよく放出された。
(まさか……弾幕!?)
赤い光をまとってエネルギー弾のようなもの、自分達が良く見る弾幕で使われる似ていたそれは、大きくひろがりながらこちらにむかってくる。
簡単なものではあったが、弾幕そのものだった。
「弾幕!?」
「あいつらこんなもの……とにかく避けるわよ!」
身体能力を制限されていなかったため、弾幕を避けることは余裕だった。これで能力さえあれば、一気に近寄って攻撃もできるのに、今はできない。
四人は少しずつ前進しながら、攻撃を加える瞬間を見極めていく。だが、中央にいた男は、それでも余裕の表情を浮かべていた。
(追いこんでるはずなのに……あまりあせってないみたい。まだなにか策が……!?)
ふと思いこんでいた紫は、周囲からある違和感を感じ取っていた。何か気配を感じる。気のせいかとあたりを見渡すが、目に映る敵はいない。しかし、気配は少しずつ彼女に近寄っていた。
(まさか!!)
彼女はふと振り返ってみる。
そこには、半透明の物体が、目と鼻の先で何かをしようとしていた。
「くっ!?」
間一髪でそれを避けた紫は、身をねじりながらその半透明の物体を地面にたたきつける。その瞬間、大きな機械音が辺りを駆け巡った。
半透明の物体は全く動かなくなり、その姿をあらわにしていく。
「こ……これは!?」
そこにいたのは、ずいぶんと前に基地でみていた、アンドロイドの姿だった。
「それって……!?」
アンドロイドが姿を現した瞬間、付近から違った気配が彼女達にむかっていた。もちろん、他にもアンドロイドがいると
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