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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
短編 湖札とウロボロス、出会いの物語 @
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ッパなどの祖先とも言われています。」

そこで一度矢を放ち、天逆海の存在を抉る。

「ギャァァァァァァアアア!!!」

もちろん天逆海も黙ってはいない。
湖札に手を向け、父親、スサノオの力である暴風を振るう。

「その暴風はスサノオの力の現れ。天逆海と言う女神が父の力を多分に受け継ぎ、父親に縛られているという証拠です。そうしてできた力は脆く、薄い!」

が、湖札はそれを穿つ言霊を込め、矢を放ち、風を霧散させる。

この湖札のギフト、『言霊の矢』は、湖札の実力のメインとなるギフトだ。
前に過去編で使った際に説明したように、矢に対象の経歴の言霊を込めることで霊格を穿ち、存在できないまでに殺すというもの。

故に、一輝と戦っても勝てないこの頃の湖札は、だがしかし、一輝には単独での撃破ができず、カグツチの際にやったように三人がかりでようやく倒せる神を、単独で殺すことができる。

「貴女はそのようにして、穢れより生まれた邪なる神。故に、英雄である鋼から生まれながら滅ぼされる蛇の属性も持つ。鋼の力と蛇の力を両立する神。天狗や河童、鬼を支配者に置く邪なる神。それが貴女の本質です!!」

湖札は言霊を最大まで込め、矢を引き、天逆海に向けてはなった。
その矢は天逆海まで一直線に飛び、その霊格を穿った。

「予想以上にしぶといですね・・・まあ、止めを刺せばいいだけのことですが。」

湖札の言うとおり天逆海はまだ生きているが、もう虫の息だ。
湖札は妖刀村正を抜き、天逆海に迫り・・・その瞬間、天逆海の後ろに穴が開き、天逆海を吸い込んだ。

「な・・・って、待ちなさい!」

湖札は一瞬驚いたが、すぐに気を取り直して、その穴に飛び込んだ。
その先に何があるのか、何にも知らずに。
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