暁 〜小説投稿サイト〜
バカとテストと召喚獣 〜失った少年〜
第二章  学園祭と......
第十三時間目  どうしてアンタがここにいるっ!?
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では不十分だな」
「不十分?どうして?」
明久が雄二に聞く。
まぁ、僕も気になることなので、黙って雄二の話を聞く。
「姫路の父親が転校を進めた理由は恐らく3つ」
そう言いながら雄二は指を3本立てる。
「まず1つ目。ゴザとみかん箱という貧相な設備。まぁこれは喫茶店の成功でなんとかなるだろう」
言いながら指1本を引っ込める。
「2つ目は老朽化した教室。これは健康に害のある学習環境という面だ」
「1つ目が設備で2つ目は教室自体ってこと?」
「そうだ。これに関しては喫茶店の利益程度じゃ改善は難しい。教室自体の改善となると、学校側の協力が不可欠だ」
「まぁ、手続きとか必要だもんね」
「そうだ。そして最後の三つ目。レベルの低いクラスメイト。つまり姫路の成長を促すことのできない学習環境という面だ」
「まいったね。問題だらけだ」
「一つ目はまだしも、二つ目と三つ目がきついね」
「そうでもないさ。三つ目の方はすでに手は打ってあるんだろう?」
え?そうなの?
「この前、瑞希にに頼まれちゃったからね。7『転校したくないから協力してください』って。召喚大会なんて見ものにされるようで嫌だったけど、あそこまで必死に頼まれたら、ね?」
「翔子が参加するようなら優勝は厳しいが、あいつはこういった行事には無関心だしな。姫路と島田の優勝は十分あり得るだろう」
「そうだね。2人ならきっとなんとかなるよ」
「そうでもないのよね」
「「えっ?」」
島田さんの言葉にびっくりする明久と僕。
な、なんで!?
「実は召喚大会って3人組らしいの。だからあと1人足りないのよね」
あ、何だそういうことか。
だったら――
「島田さん、その問題なら明日解決されると思うよ」
「?」
島田さんは良くわからないという顔をしている。
そうか、まだ説明してなかったけ。2人のこと。

「僕の幼なじみに神崎 詩音と神崎 華音って言う双子の姉妹がいるんだけど、その両方が前の学校からこっちに転校することになったんだ。二人とも、成績はいい方だと思うし、十分戦力になると思う」

「なら大丈夫だな」
2人のことを説明し、元の話題に戻る。
「姫路と島田達が優勝したら、喫茶店の宣伝にもなるじゃろうし、一石二鳥じゃな」
「で、坂本。それはそうと二つ目の問題はどうするの?」
それは....
「どうするもなにも学園長に直訴したらいいだけだろ?」
「ああ!その手があったか!」
頷く僕。
「ここは曲がりなりにも教育機関だからな。いくら方針とはいえ、生徒健康に害を及ぼすような状態なら、改善要求は当然の権利だ」
これで、三つとも可能性有り、か。
「それなら早速学園長に会いに行こうよ」
「そうだな。学園長室に乗り込むか。秀吉と島田は学園祭の準備計画でも立てていてくれ。それ
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