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第六十九話 終わりに向けて
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Mob――総勢一万体――を殲滅するというクエストである。対して、このグランド・クエストは押し寄せるMobをかいくぐって天蓋にあるゲートへたどり着くというものであるため、ソレイユの言うとおり趣旨が思いっきり違う。

「それにこの制作者、あんたより質が悪い・・・」

「・・・おい、聞き捨てならないぞ。俺のどこが質が悪いって?」

「自覚なしか。ますます救えん」

オシリスの言動に心底あきれたといわんばかりのソレイユ。腑に落ちないオシリス。
ちなみに、こんな会話をしていても騎士たちはお構いなしにソレイユ達を倒しにきているのだが、件のソレイユ達はお互いの死角をカバーし合いながら難なく返り討ちにしている。

「んで、どうするんだ?なんか策あんのか、ソレイユ?」

「・・・何でおれに聞くんだよ・・・あるにはある。その前に一つ聞きたいんだが、オシリス・・・」

「おう、なんだ?」

「今のおまえにシステム権限ってあんの?」

「あるぞ。ここSAOのコピーサーバみたいだからな」

「・・・そうか。なら、おれたち全員に不死属性をつけて、おれの魔力を無限にしてくれ」

チートもいいところだな、とソレイユの要求を聞いたオシリスは心の中で呟いた。また、そんなことを簡単に言うソレイユにシリウスは眉をひそめながら口を開いた。

「おいおい。一ゲーマーとして言わせてもらうが、あまりいいもんじゃねぇんだが、システムに頼るチートっていうのは」

「そう言うなって。おれも本来ならこんなことはしたくないんだ」

「俺も神槍に同意するが・・・システム使わなければいけない理由ってあるのか?」

「それは天蓋につけばわかると思うよ?」

「・・・だが不死属性がついたからってここを突破するのは容易じゃないと思うが?」

「そこは大丈夫。手は打ってありますよって」

おもしろそうに笑うソレイユの顔を見たオシリスは顔が引きつるのと同時に背筋に冷や汗が伝った。ああ見えて結構えぐいことを平気でやるのがソレイユだということをあの決戦時に学んだのだ。

「・・・んじゃ、システムログイン。ID≪オシリス≫。パスワード*********************・・・システムコマンド、不死属性の追加、対象プレイヤー≪ソレイユ≫≪シリウス≫≪ケフェウス≫。魔力値の固定、対象プレイヤー≪ソレイユ≫」

「ケフェウス?」

「このALOにおいての俺のアバターの名前だよ」

聞きなれない名前にソレイユが反応すると、オシリスが律儀に答える。

「アバターなんて作ってきたのか・・・」

「ああ。種族はノームだ」

そういうオシリスだがSAOの時と対して差がないためソレイユとシリウスはさほど気にする必要性はないと感じたのか、そこからオ
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