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ロックマンX2nd・闇の書とトランスコード
第1話 「コード・クラッシュ/CHORD・CRASH」
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魔導士が倒れていた。双方はどちらも深手を負わされている。そんな二人の前に一人の少女が立っていた。彼女は厚い書を宙に浮かせている。
「雑魚いな?貴様らの魔力でも闇の書の餌にしてやろう……」
横たわる二名から魔力の玉が奪い取られ、そして二人の叫び声が聞こえた。しばらくして辺りは沈黙に包まれる。
「こんな夜更けに、少女が一人で出歩くとは感心なりませんね……?」
「……?」
書と閉じた彼女は、ふと背後へ振り向くと、そこには人?と思われしき男の影がサーベルを手にこちらへ歩み寄って来た。月に照らされたその姿は人の形をしたロボット。レプリロイドであった。
「誰だ……?」
不愛想に答える少女に対して、男は紳士的な口調を口に笑みを浮かべている。
「申し遅れしました。私、カウンターハンターのアジールという者です。あなた達の世界とは違う「科学」の世界から来た者でして……」
「……」
「唐突に言いますが……闇の書を、こちらに渡してもらえませんか?」
「は?」
少女は何を言っているかという顔でアジールを見た。それ対しアジールは笑いながら続ける。
「無理もないですね?あなた方の私物を譲れだなんてそちらにしては無理な相談ですが……私たちは、どうしても欲しいのですよ?断るのであれば力ずくでもね?」
「……何を企んでいる?」
一瞬、少女は男から恐ろしい殺気を感じ取った。自分と互角の力を秘め、そして何よりも他者をいたぶり、殺戮を求めている。しかし、それでも彼女はアジールからとう訪ねる。
「時期にわかりますよ?また機会があったらお会いしましょう?次会った時はこちらの質問にお答え願いますね?もし、断るようでしたら……」
その刹那、アジールの姿はフッと消えて気がつくと、少女の背後へ居、彼女の首元へサーベルを近付けていた。
「何時の間に……!?」
「次は、こうはいきませんからね?」
そう言うと、アジールは気配を殺し、その場から消え去った。

ガラクタの山々と、荒れ果てた建築物が立ち並ぶ鳴海市のある町。そこはよく暴走族や不良グループなどによる犯罪が後を絶たない危険区域でもあり、警察もこの地域には流石に手を焼いていたのであった。
「イヤッホォー!!」
そんな町中の路地をスケートボードで走りぬく一人の少年が居た。名を九条アキトといい、満足な教育も与えられずそのまま育った孤児の一人である。
「おいアキト?」
「んー?」
ボードで辺りを駆け巡る彼に後ろから呼び止める声が聞こえた。アキトはボードから降りて振り向くと、そこには彼の兄貴分のレッドがこちらへ手招きをしている。
「なに?レッド!」
元気旺盛にこちらへ歩み寄ってくるアキトに、レッドは一冊の本を差しだした。本なんて彼にとって無縁な物、漫画ならともかく文字だらけの本なんて全く興味を示さない。
「コイ
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