第1話 「コード・クラッシュ/CHORD・CRASH」
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びに来ないかしら?そうしたらお母さん凄く歓迎するのに……」
「そうだな?タケル、ゼロ君はそんなに剣術凄いのかい?俺も一度彼と剣を交えてみたいな?」
と、兄さん。僕はゼロの剣術を聞くと、興奮してしまう。
「凄いってもんじゃないよ?そりゃもう剣道の五段並みにめちゃくちゃ強いんだから?」
「でも、ユーノが飼い主のところへ戻ってから寂しいなぁ……」
姉さんがかつてユーノガ居たカゴの中をのぞいてそう呟く。そういえば、ユーノは自分の世界へ帰ったんだな?また遊びに来るとは言ってくれたけど……
「……」
僕は微笑んでゼロ君の手紙を見つめた。今頃元気かな?ゼロやフェイト、管理局の皆やイレギュラーハンターの皆も……
*
同時刻、時空管理局艦船アースラにて
「本艦はこれより本局とドッキングします……」
本部へ帰還中のアースラ船内ではリンディ提督の隣には御馴染のシグナス司令、そして他の艦内にはバッファリオとホーネックが居ることだろう。
「長旅だったわ?本局へ戻ったらようやく休みがもらえるわね」
「リンディ艦長?シグナス司令も、御茶のおかわりをおもちしました」
隣からエイミィが湯呑とコーヒーカップを運んできた。
「あら、ありがとう?」
「うむ、君の入れる御茶はいつも美味しいね?」
「し、指令ったら……もう…」
シグナスのスマイルにエイミィは赤くなってしまう。そんな彼女を見てエイミィはシグナスへ一瞬睨んでしまう。
「司令……?」
「ど、どうしました?提督」
「別にっ!」
そう言うとリンディは気分を直して緑茶に角砂糖を何時もとは違って大量に放り込む。これは恐らく怒っているのだろう。
「そういえば、子供たちはどう?」
そう彼女はエイミィへと尋ねた。
「ああ、それでしたらユーノ君とクロノ君が二人の訓練につき合っているようですよ?」
「そう?明日は裁判の最終日だっていうのに、マイペースねぇ……」
そう湯呑を啜ってゆっくりくつろぐリンディを目にシグナスは苦笑いをする。
その後、食堂にはフェイト、ゼロ、アルフ、ユーノが、クロノの説明を聞いていた。
「では、裁判の最終確認をする。まず、被告席のフェイトとゼロは言われたとおりのことを素直に言う。今回はアルフも被告席だから」
「わかった……」
「うん」
「ああ……」
三人は頷くと、クロノはユーノへ振り向き、
「それと、僕とそっちのフェレットもどきは証人席へ。質問の回答はそこにある通り……」
「うん、わかった……って!誰がフェレットもどきだぁ!?」
思わず頷いてしまったが、気付くフェレットは立ち上がりクロノへ怒鳴る。
「そりゃあ動物形態になることは多いけど、僕にはユーノ・スクライアという立派な名前が……」
「はいはい……」
「って聞けよ!おい!?」
「落ち着け、ユーノ……?
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