第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第44話 リズのお願いクエスト1
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
与えられる、いわば《スキルの強化オプション》の事だ。
例としては《索敵》スキルでの《索敵距離ボーナス》《応用機能:追跡》。《片手剣》だと《クイックチェンジ》というものから《クリティカル率上昇》や《ソードスキルの冷却タイム短縮》などがある。
このスキルModは修得チャンスが何回もあり、初めから選べるModもいくつも存在するが、熟練度が上がってくるにつれて選べるModも増えていくので、同じスキルを上げている人でも、そのスキルの上級者同士で同じ機能を持っているプレイヤーはほとんどいない。
なのでほとんどこのModの追加機能は、シリカと話すためだけに修得したようなものなのだ。……こんなパーティー全体がとっていなければ使えなく、しかも《聞き耳》スキルのMod――こんなの修得する方がおかしい、普通なら。
それでもなぜ俺たちが修得したかというと……コンビで行動するときは何かと便利であったりするのだ。モンスターに気づかれないように指示を出しながら動けたりとな。
と、《サイレントボイス》を使ってシリカと話していると、リズが急に静かになった俺たちを疑問に思ったのか、
「あんたたち、急に黙っちゃってどうしたの?」
と聞いてきた。
なのですかさず俺はシリカの背中でメニューウィンドウを触るための指を隠し、まず最初に夫婦特権《相手のウィンドウを自由に出来る》ということを利用し、俺のウィンドウの左上を押しシリカのウィンドウにして、画面下部にある《サイレントボイス》のMod《発動/解除》のボタンを押す。
「いえ、何でもないですよ」
そしてシリカが自分の《サイレントボイス》が解除されたことを、場をつなぐと同時におこない。俺はその間に自分のを解除する。
「そうそう」
最後に俺がリズの気を引き、その間にシリカが自分の《サイレントボイス》を発動するために出していたウィンドウをしまう。
……行動してから気づいたが、ついにここまでの息の合った行動を何も言わずに実行できるようになっている自分たちに驚いた。
戦闘中は気づかないものだが、改めてこの一年でシリカとのコンビネーション力が自然と上がってたんだな。
――そんな事を感じながら、俺はリズとシリカの後ろを歩きながら、二人について行った。
====================
「あった! ここよ、ここ!」
リズについて行くこと約十分。俺たちは北の端にある《巨大花の森》に入った。
それからさらに三回ほどの戦闘をはさみながら十五分ほど歩くと、名前の通り巨大な花や木などで埋め尽くされている森の中でも、他の木より一回り……いや、明らかに二回り以上デカい大木があった。
そこを指さしリズが『ほら、あったでしょう』と、ドヤ顔と見つけた喜びの嬉しさが混
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ