Introduction
第六話 学園最強
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けてみたら楯無さんからあっさりと答えを聞かされた。
「そういうことだ。……あの模擬戦終了後に更識と現生徒会長の模擬戦が実施された。これは学園としても生徒会長の座をかけた決闘として認めており、結果勝利した更識が次期生徒会長ということになる。数日後には任命式も行われる。つまり、クラス代表との兼任を避けての辞退だ」
……相変わらず滅茶苦茶な人だな。僕らと戦ったあとに生徒会長と戦うなんて。
というか全て仕組まれていたんじゃないだろうか。それにこの制度ってどうなの? 学園最強=生徒会長を徹底するならわからなくもないけど……。わかってたけどこの学園はやっぱりどこかおかしいよね……。
「ふふ、この時期に生徒会長と戦うのは異例だからね。1年生の専用機持ち二人に勝ったら、という条件付きで許可させたのよ。アリーナの使用申請も面倒だから当日に一気にやっちゃおうって算段だったの。……予想以上に紫音ちゃんに苦戦したから危なかったんだけど……」
悪びれずにそう言い放つ楯無さん。どうやら本当に全てが彼女の掌の上だったようだ。これで名実ともに彼女が学園最強、か。……でもまぁ目指すべき目標が最強というのは面白いかな。やっぱり模擬戦は負けて悔しかったしね。
「ということで、1勝1敗だった西園寺が繰り上がりでクラス代表ということになる。まぁ、あの戦いぶりなら異論は出まい。頼んだぞ」
「はい……ご期待に沿えるよう頑張ります」
僕の承認の言葉と同時に、拍手の勢いが増した。
「西園寺さんなら大丈夫だよ!」
「格好良かったですよ」
「クラス対抗戦、絶対優勝ですね!」
クラスメートが口々に言葉をかけてくれた。正直照れ臭いけど自分にできることはやってみよう。
昼休みになると黛さんがやってきて、フォルテさんと楯無さんも交えて四人で食堂に向かうことになった。
「まずは紫音ちゃん、クラス代表就任おめでとう! にしても三人共とんでもないわね……。正直誰が相手でも勝てる気がしないわ」
彼女はクラス代表就任を聞きつけて駆けつけてくれたようだ。
「ありがとうございます。でも実際に勝負しないと何があるかわかりませんよ」
「う〜、ウチもそう思ってたんスけど紫音と楯無の戦い見てたら自信なくしたッス……」
何やら今日はフォルテさんが大人しいと思ったらどうやら落ち込んでいたらしい……。昨日は最初に二連戦を行ったフォルテさんは控室に戻らずにそのまま千冬さん達と試合を観戦していたとのことだ。
「事前に私はお二人の癖や機体性能も調べてましたからね。もう一度戦えばわかりませんよ」
まぁ、言い方は違えどあのシミュレーションを使った以上ほとんど事実だよね。ちょっとズルいと言われれば否定できないし。フォルテさんはその言葉
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