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IS<インフィニット・ストラトス> ―偽りの空―
Introduction
第六話 学園最強
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にいた。どうやら気を失っていたようだ……。ということは、僕は負けたのか。
 頭がまだフラフラして記憶が曖昧だけど、確か最後に楯無さんのクリア・パッションを受けて……、ん〜思い出せない。やっぱりそこで気を失ったのかな。

「あ、よかった。気が付いたみたいね」

 声のする方に意識を向けると、いつも通りの……いや、もしかしたら少し心配してくれるのかな、ちょっと表情が読み取れない楯無さんがそこにはいた。

「楯無さん……?」
「もう、本当に無茶するわね! まぁ、させたのは私だから強くは言えないんだけど……でも大きな怪我がなくてよかったわ」

 どうやら本当に心配してくれていたようだ。あまり他人に心配されたという経験がないため、なんとなくむず痒い。

「ごめんなさい、ご心配おかけしました。まだ少し頭がフラフラしますが大丈夫そうです」

 そう言ってベッドから出ようとした僕は、すぐに楯無さんに肩を掴まれ押し戻されてしまった。予期せぬ急接近に自分の心拍数が跳ね上がるのがわかる。

「だから無理しないの、しばらく寝てなさい。遅くなるようなら私がちゃんと部屋まで運んであげるわよ……ふふ、お姫様抱っこで」
「そ、それは遠慮しておきます……でもわかりました。少しだけ……休ませてもらいます」

 お姫様抱っこなんてされたら僕の男としてのプライドが……。それにこのまま肩を抑えられたまま近くにいられると僕が動揺しているのが伝わってしまうかもしれないし、大人しく従っておこう。

「そう? それは残念ね。ま、時間になったら起こすからゆっくり寝てなさい」
「ありがとうございます」

 楯無さんが離れたのを見て、僕はそのまま目を閉じて再び意識を手放した。



 どれだけ眠っていたのだろう、次に目を覚ましたときにそこにいたのは楯無さんではなく千冬さんだった。

「起きたか」
「ちふ……織斑先生」
「ふ。もう就業時間は終わっている。ちなみにここは盗聴、盗撮などの類は一切ないから安心しろ、紫苑(・・)

 そう、僕の本当の名前を千冬さんは言ってくれた。久しくその名前を聞いていなかった気がする。……束さんはあんなだし。そしてその名前を出したということは教師と生徒ではなくプライベートで話したいということなんだろう。

「うん。……ごめんなさい、千冬さん。ちょっと無理しちゃったみたい」
「まったくだ、馬鹿者が。教師の言葉を数分後に無視する主席がどこにいる。……それで、意識を失ったのはどういう訳なんだ?」
「……よくわからない。少なくとも直前の加速による反動や楯無さんの攻撃によるものだけではないと思う。前後の記憶が混濁してるから確かではないんだけど、爆発の直前にはもう意識はなかった」

 隠しても仕方ないのでありのままを
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