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IS<インフィニット・ストラトス> ―偽りの空―
Introduction
第六話 学園最強
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に千冬から、モニター上怪我などは負っていないことが告げられるとこれまでの戦闘に対する話題で再び盛り上がりを見せた。

「だから無理をするなと言ったのだ……馬鹿者が」

 そう独りごちる千冬に、周りはついていけず茫然としている。

「……狙ったのかわからんが、最も爆発規模の少ないところに向かってフルブーストを行い、その後の爆発すらも推進力にして抜け出している。一瞬で楯無の前に現れたのもそういうことだ。シールドエネルギーが残ったのもたまたまだろう。とはいえ、装甲やモニター上のデータを見る限り怪我はなさそうだ。奴が気を失ったのは……無理をしたツケ(・・・・・・・)だろう」
「無理な加速の反動、ということでしょうか?」
「……そういうことだ」

 一通りの推測を語り、ひとまず大事はないだろうということを周りに伝え安心させた千冬だが彼女自身がその推測に納得していなかった。

(だが加速の反動というなら少なからず身体への異常が検知できるものだがそれが無い。にもかかわらず気を失ったのは慣れない実戦のプレッシャーや加速に精神が耐えられなかったのか、あるいは別の何かが……)

 そこまで考えて千冬は思考を中断する。
 少ないデータで憶測を繰り返すのは無意味であり逆に愚かな固定観念に囚われてしまうかもしれない。ましてやその対象は自分の生徒である。確かに気を失うほどの事象の原因は気になるが、まずは本人に確認してからだ、と千冬は思い至った。

「はぁ……しかし誰がクラス代表になるにしろ、これを観た他クラスの生徒は戦々恐々となるでしょうねぇ」

 なんの気なしに口から洩れた真耶の言葉だが、正鵠を射ているといえる。どういう意図かはわからないが、主席2名と1学年の全てにあたる専用機持ち3名が集中した1組。もとより他のクラスに比べて格段に優遇されているといえる。優秀な生徒を優秀な教師――この場合は言うまでもなく千冬のことだが――によって集中的に育成しようという意図ならわからなくもないが、他のクラスには成績上位の各国代表候補生も散りばめられておりその限りではない。
 やはり、初日に紫苑が考えたようにIS学園にとって扱いが難しい生徒を一カ所にまとめて管理をしようとしている、と考えるのが妥当であろう。
 そんな訳で、学園からしてみれば端から公平性など皆無ではあるのだが対抗戦が行われる前にそれが大々的に露見してしまうのは些か問題があるとも言える。

「他クラスの立ち入りを許可したのは学園側とはいえ一悶着あるかもしれないな」

これから起こりうる問題を思い浮かべたのか、千冬は顔を顰めながら運び込まれた紫苑の容体の確認に向かった。







「……ん」

 先ほどまでアリーナで模擬戦をしていたはずなのに、気付けばどこかの室内
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