第十二話 大地を味方に
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て身勝手な奴等だ・・・そんなこんなで、いつの間にか列車はチューリィ村に着いていた。
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俺達は今、目的地のオオバコ山にいる。着いてから分かったんだけど、皆が来て一つ助かった事がある。それは、俺がチューリィに村に来たのが初めてで、尚且つ、極度の地図音痴。だから、皆がいたお陰で迷わずにオオバコ山に行く事が出来た。
ル「結局、私達がいなかったらシンは今頃オオバコ山の逆方向にいたかもしれないわね。」
グ「感謝しろよ。」
シ「へいへい。感謝してますよぉ〜だ。」
ハ「全然感謝してないね。」
にしても、オオバコ山のどこで待ってたらいいんだ?時間も午後五時五十八分だから、すでに相手もこの山にいると思うけど・・・その時、ガササッ!と近くの茂みが揺れた。全員茂みの方に視線を移す。が、茂みからは誰も、何も出て来ない。すると、
?「来たわね。『子』の血を持つ十代目・・・」
?以外「!!!??」
声がしたのは前方からだった。視線を茂みから前方に移すと、茶髪の髪の毛を高い位置でツインテールに束ね、黒い大きな瞳、ピンク色のサマーセーターに黒いショートパンツ、右手首に茶色と赤色の石のブレスレットを付けた俺と同い年くらいの女の子がいた。
シ「お前が、『卯』の血を持つ十代目・・・」
キャ「そう。私はキャシー・アルウポ。よろしくね♪」
キャシーが顔を動かす度にツインテールが揺れる。まるで長いウサギの耳だ。
キャ「ところで、お客さんがいるのかしら?」
キャシーが俺の後ろにいるナツたちを見て首を傾げる。その度に、ツインテールも揺れる。
シ「俺達の勝負が見たいってついて来たんだ。まぁ、気にしないでくれ。」
キャ「そう。あなたの事はジュン君から聞いたわ。」
ジュンって、『戌』の血を持つ十代目のジュンか?
キャ「えぇ。私、ジュン君の友達なのよ。『子』の血を持つ十代目のシン・バンギが魔道士ギルド、妖精の尻尾に加入したって。お客さん達は、妖精の尻尾の魔道士さんじゃないですか?」
エ「そうだ。だが、さっきシンが言ったとおり、二人の勝負の邪魔はしない。」
キャ「そう言ってくれると助かるわ。先に言っておくけど、私はあなたみたいに魔道士ギルドに加入はしてないけど、魔法が使えるからね。」
シ「もちろん。俺だって妖精の尻尾の魔道士なんだ。魔法くらい使えるぜ。」
そう言うと、キャシーは口元を緩めて、
キャ「じゃあ、
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