暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の十字架
〜It ventures together@〜
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出したかのようにはっとして、ポケットから一枚の紙切れを取り出した

「先生。これ、知ってますか?」

見せてきたのは、一枚の依頼書

「星見塔の奪還・・・?」

「えぇ。ここから駅を四つほど行ったところにある塔なんですが、そこが最近S級の魔物に占領されているようで・・・」

「・・・で?」

なにが言いたいのか・・・?

「実はその塔、覇界とつながってりる、もしくは、何らかの手がかりがあると思われるんです」

「!?」

覇界・・・
俺の、故郷・・・

「参加メンバーは・・・?」

「まだですが、チェスとカグヤは外せないかと・・・」

・・・チェスとカグヤ
彼らもまた、俺とナイトと同じように覇界の称号を持ち、覇界生まれなのだから

「そうだな。・・・ミラも誘っていいか?」

本来なら誘うべきではないかもしれないが、俺の信頼のおける人を一人連れて行きたい

「・・・わかりました。ほかは、どうします?」

「ナツたちはやめておこう。さすがにS級には連れて行けん」

「はい。では、二人がつかまり次第、向かいましょうか」

「・・・あぁ」

覇界・・・か

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