暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の十字架
〜It ventures together@〜
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ミラへ告白し、成功した俺は、上機嫌で家に帰った
そして、寝床へと向かったのだが、外に人の気配がした
俺の家は町から少し離れているし、訪ねてくる人も中々いないはず・・・

「・・・先生」

「お前か・・・」

仕方なくドアを開けると、真黒な髪に、真黒な目。そしてクナイを携えた男がいた

「はい。久しぶりに街に帰ったもので、是非、力量を測りたくて」

「はぁ・・・。まぁ良いだろう」

彼の名はナイト・アテル。妖精の尻尾の一人で、S級最有力候補だ

「家の前だと、家がぶっ壊れちまう。場所帰るぞ」7

そして俺は、大きな岩の上に移動した

「先生。聞きました聖十になったんですね」

「あぁ。いやいやだがな」

「ふふっ。そうだとしても誇らしいです。僕らの神様?」

「覇界神、ね・・・」

そう、彼もまた、覇界の称号を持つ。闇夜の覇界者、だ

「では、さっそく始めます。ちょうど宵ですかね?」

「マジかよ・・・宵かよ」

「えぇ。それに今日は新月・・・本気も本気です」

両者共に腰をかがめ、戦闘態勢に入る
そして、先に動き出したのはナイトだ

「覇ァ!闇夜の法!」

両手に爪が現れた
その爪を豪快に振るうナイト

「・・・ふ、んッ!」

バックステップで範囲から逃れ、その体制から咆哮を放つ!

「・・・僕を守れ!夜の星空!」

ナイトの前に光の粒が集まり、俺の咆哮を綺麗に消し去る

「成長したな、ナイト」

「ふふっ。僕だって鍛えてますからね?それに、時間も時間ですし」

そう、彼の魔法は夜になればなるほど力が増す。そして現時刻は11時半。この時間ならば、俺も油断はできない

「・・・そういえば、肉体の訓練はしているのだろうな?」

彼の弱点。彼は魔法に頼りすぎて、自らの筋トレをさぼる癖がある
それが原因で、S級を逃していたり、いなかったり・・・

「え、あ、そのぉ・・・」

してないな・・・

「はぁ・・・お前、そんなんじゃ」

俺は地が抉れるほどの力で跳躍し、一瞬で距離を詰める

「よ、夜の始まり!」

俺の視界から光が失せた

「ちぃ!?目暗ましか!」

だが、滅竜魔道士に目隠しは無意味。視覚がなくと嗅覚と聴覚がある

「夜の・・・」

「そこかぁ!覇王拳ゥ!」

左から聞こえた声に反応して、俺の拳が繰り出される





「あいたたた・・・僕もまだまだですね・・・」

「いや、魔法の腕は俺が評価しよう。しかし」

俺はナイトの腕を見る
細く、女の子のようなキャシャな腕

「筋トレ、しろ」

「うぐッ・・・・はい・・・」

「いい返事だ」

すると、ナイトは思い
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