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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos7八神家の日常〜Working〜
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か。ふふ。そうですか。・・・ええ、それでも構いませんよ。写真のモデルは正式な仕事ではなく、軽いお手伝いですから。身分証とかも要りません」

が、青年はそれでも構わないと笑顔で告げた。仕事でなく手伝いだから、と。今の私には助かる提案だが・・・。本当について行っても良いのだろうか?

「お嫌でしたらこれで引き下がります。次の女性を捜さないといけませんから」

「ま、待て。判った。よろしく頼む」

この機会を逃せばおそらく金銭を貰える仕事には就けないと判断し、私は青年の勧誘を受け入れることにした。青年は目に見えて喜び、「では参りましょう♪」私を都市部の雑居ビルへと案内した。
案内される最中に主はやてとルシリオンに思念通話で連絡を入れておいた。私には珍しく2人を驚かせたいと思ってしまい、このモデルの手伝いのことは伏せた。
ただ、ボランティアをすることになったので帰りが少し遅くなるかも知れません、とだけ伝えた。嘘を吐くことに抵抗を覚えたが、それ以上に驚かせてみたかったのだ。案内されたビルには青年と同年代らしき男が十数人と居て、うち数人は撮影するための道具を手にしていた。

「――ではまずはこちらに着替えてください」

そこで渡されたのがファミリーレストランで着るような女物の給仕の衣服。側にある更衣室で言われたとおりに着替えてみるのだが、「似合わんな」部屋に設けられている鏡で全身を映してみるが、どうも私には合わん。
しかしこれも仕事のためと割り切り、その姿で更衣室を出る。と、「おお」青年たちは私の給仕服姿を見て感嘆の声を漏らした。どうやら評価は良いようだ。そして私は2階へと案内された。そこはフェミリーレストラン・・・いや、正確にはそういう風に造られた、本物ではなくセットだった。

「それではシグナムさん。彼らがお客役としてテーブルに着きますから、あなたはウエイトレスとして・・・、おい。小道具!」

「あ、はい、すいません! どうぞ!」

叱られた青年が料理の乗ったお盆を慌てて持ってきた。どうやら給仕の真似事をしなければならぬようだ。とりあえず言われたとおりにテーブルに着いた青年の前に「お待たせしました」と置く。と、「はい、そのまま動かないで。撮りま〜す」パシャパシャと写真を撮られた。立ち位置やポーズを変え、数枚と撮られる。

「はい。オッケーです。次をお願いします」

「お疲れ様でしたシグナムさん。それでは、次の衣服に着替えてもらえますか?」

「む。判った。先と同じ部屋で良いのだな?」

「はい。1階の更衣室で着替えてください。衣装はあちらに」

別の青年の持っている白い衣服を受け取り、更衣室へと戻る。すると先程まではいなかった別の外国出身の少女や女性が居た。話を聞けば私と同じように勧誘を受けたそうだ。そん
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