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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos7八神家の日常〜Working〜
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ム。生活費に関しては父さんと母さんが遺してくれたお金のおかげで余裕があるし。ルシル君も出してくれる言うてくれたし。ホンマは要らんけど」
「それがいけないのです! ご両親の財産は、主はやての将来の為にあるべきものなのです」
「そうは言うてもわたしは、シグナムやヴィータ、シャマルにザフィーラ、家族の為にお金を使えてる。わたしはそれで良えと思うてるよ」
「いえ。さすがに目が覚めました。子供のルシリオンですら生活費を入れ・・・ん?」
待て。何故ルシリオンはそのような財産を有しているのだ? 起動してから活動期間が半年も経っていない今、彼の手元にそのようなものがあるのはおかしいのでは・・・?
チラリと私の右隣に座っている主はやての奥、ルシリオンへと目をやる。私が話を区切り、そしてその内容から私の考えを察したのだろう。ルシリオンが思念通話を送って来た。
『たぶん俺のお金のことで疑問を持ったと思うから話しておくよ。実は――』
ルシリオンの話では、マリアという名の協力者が居るそうだ。そのマリアという者が歴代セインテストの戸籍や財産などを用意すると言う。ルシリオンも例に漏れず、というわけだ。歴代の世話をしているということは、マリアという者も代替わりするのだろう。とにかくルシリオンにも財源がある。主はやての生活において一番役に立っていないのが私であることは自分自身がよく判る状況だ。心苦しくなるのは当然とも言えるものだった。
「主はやて。このままでは守護騎士の将としての沽券に関わります。ですので、私は働こうかと思います!」
此度の転生ではどれだけ主はやてのお傍に居られるかは判らない。だがこのままズルズルと養われているだけではいけない気がする。ゆえにそう決意表明したのだが・・・。
「あんなシグナム。働くには色々な物が要るんよ。身分証明書とか。そやけどシグナム、そんなん持ってへんやろ? それに外国の人が働くにはもっと要る物が増えるんよ。在留カードってやつやったっけ? さすがにそこまでは誤魔化しきれへんから・・・その、諦めてほしい」
主はやてからそう返答された。身分を証明する物。無い。何も無い、持っていない。せっかくの決意が冷めていく。私は「そうですか」と応じ、ソファより立ち上る。
「主はやて。少し外を歩いて来てもよろしいですか?」
「え? あ、うん、いってらっしゃい」
「はい、いってきます。ルシリオン。主はやてのことを任せる」
「・・・・そこまでショック受けることないじゃないか」
「判っている。少し頭を冷やしてくるだけだ」
主はやてとルシリオンの視線を背に受けながら私はリビングを出、玄関で靴に履き替えているところに「ただいま帰りました〜♪って、あら? シグナム出掛けるの?」シャマルが帰って
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