暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos7八神家の日常〜Working〜
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みにしている。
朝食後、主はやては早速どこかの旅館へと連絡を取り出す。電話を4度ほど繰り返した後、「え? 部屋空いてますか? はい、はい。それでお願いします♪」我々が宿泊できる旅館を見つけになったのだろう。満面の笑みで礼を電話の相手に述べている。
「見つかったようね。旅行先の宿泊先♪」
「ああ。そのようだ」
シャマルと共に食器の後片付けをしながら電話を終えた主はやてを見守っていると、「はやて」ルシリオンが主はやてへと歩み寄って行く。そしてボソボソと話をし、ルシリオンはリビングを出て行った。だがすぐに戻って来た。手には2枚の封筒。それを「はやて。少し遅くなったけど、受け取ってくれ」と主はやてに差し出した。主はやての顔色が変わる。
「もう! いっつもそんなことせんでもええって言うてるのに!」
「ダ〜メ〜だ。こっちが今月分の俺の生活費。こっちが旅費。受け取ってもらうぞ!」
「要〜ら〜ん! みんなの生活にかかるお金はわたしが責任を持って用意するって言うたやろ!」
「世話になっている以上は自分にかかる金くらい用意する! これだけは譲らない!」
初めて見る主はやてとルシリオンの喧嘩のような怒鳴り合いに、私たちは目を丸くして眺めることしか出来なかった。主はやての、いつも、ルシリオンの、今月分、という言葉から私たちの知らぬ間にもこういったやり取りがあったのかもしれない。
「受け取るまでこの封筒は収めない」
「むぅぅ・・・・もう!」
封筒を差し出したまま佇むルシリオンに、ついに主はやては折れ封筒を受け取った。と、少し難しいお顔をした。そして旅費が入っているという封筒の中身を確認した。バッとルシリオンを見やり、目で語り始め・・・いや、思念通話で話しているのだろう。少々剣呑な雰囲気になり始めているかのような・・・。また何かしらの口喧嘩をしているのかもしれん。
『なあ。あれ、止めた方が良いんじゃないか?』
『で、でもお金の問題だし。私たちが口を出せるようなものじゃ・・・』
金銭の問題となれば確かに我々は口を噤む他ない。我らは主はやてに養われている身だからな。主であり家主でもある彼女が選んだ決定に従うのみ。しかしこういった金銭の話題を実際に耳にしてしまうと心苦しさを感じてしまうな。だが主はやてのことだ。ルシリオンに言っているように気にはしないだろう。それが嬉しくもあるが、ただ養われているだけというのにはやはり引け目を感じるのだ。
「・・・そこまで言われたら受け取るしかないやんかぁ」
「ああ。俺たちは家族だから。俺にもみんなを養わせてくれ」
2人は決着をつけたようだ。どうやら我々守護騎士にかかる生活費は、これからは主はやてとルシリオンの2人で賄うことになったらしい。剣呑な雰囲気も消え
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