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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
百三十六話:先生と助手と新婚さん
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のお力が、必要なんです」

 だっただろうか。
 どういう順番で何を言ったかそんなに細かく覚えてないので、あんまり遡られても。

 ベネット先生が何とも言えない表情で私を見詰め、次いで何故かヘンリーに視線を移します。

「……そなた。……苦労するの」
「…………はい」

 諦めきったような視線を交わし、二人がなんだか通じ合ったようですが。

 ヘンリーもとうとう、先生の偉大さに気付いたんだろうか。
 なんか口調が改まってるみたいだし、きっとそうだろう。

「……話は、わかった。我が助手よ、わしの研究に協力してくれるそなたへの、協力の手間を惜しむ訳も無かろう。安心して、行って来るが良い。この研究が完成した暁には、勿論そなたの力となろう」
「本当ですか!?」

 すっかり落ち着いた様子のベネット先生が承諾してくれたのに喜んで、思わず飛び付きますが。

「ありがとうございます!本当に、……あれ?」
「……ドーラ。……お前な……」

 先生に向かって飛び付いたはずが、何故か割り込んできたヘンリーに抱き付いてました。

「……なんで、ヘンリーなの?」
「……その先生が、困ってるからだろ。自覚が無いのも、いい加減にしろ」

 セクハラじいさんとか、年齢的に不味い人ならしないが。
 年齢的にも人格的にも先生ならいいかと思ったんだけど、不味かったんだろうか。

 問題のベネット先生に目を向けると、微妙な顔でこちらを見ています。

「……先生。……ご迷惑でしたか?」
「……ある意味、そういうことになるかの」
「……申し訳ありませんでした」
「謝られるには及ばぬが。世の中には年甲斐も無く若い娘を娶る盛んな老人もおるでの、その気が無いなら無暗にそのようなことはするでない。わしとて、枯れ果てたという程でも無いからの」
「……わかりました」

 そうか、紳士として手出しをしないということと、そういう興味が無いということとは別のことか。
 それでも妙な触られ方をしないなら、親しみを感じてるおじいさんに抱き付くくらい私的には別に問題無いんだが、される側の問題があったのか。
 一律ダメって話でも無いと思うが、喜びのあまり周りが見えてなかった点は否めない。

 よし、反省した。
 今後は気を付けよう。

「……では、先生。早速、行ってきます。帰りは明日になると思いますし、先生もごゆっくりお休みください」
「うむ、気を付けての。他の物の準備は既に万全じゃて、いつ戻ってもこちらは問題無い」
「わかりました。それでは、また明日」


 すっかり何かを悟ったような顔になったベネット先生と別れて、夜営の準備のために商店街に向かいます。

 野宿とかしたこと無かったから、道具の準備もほとんど無いから
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