暁 〜小説投稿サイト〜
こんな私(俺)の物語
第九話 チェスゲームですか戦闘ですか
[8/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ちょっと特別製だ。

「・・・・・・イッセー先輩と紫先輩は『兵士』をお願いします。私は『戦車』を」

「ああ!」「ええ」

そうしてお互いの相手と対峙する。チャイナドレスの娘は中国拳法の構えをとる。
・・・・・・門番を思い浮かべた俺は悪くない。ミラさんが棍を構える。
最後に双子がニコニコ顔でチェーンソーを構える。

ちぇぇぇぇぇぇん!

はっ!俺はいったい何を!?
にしても、ニコニコしていると毒気が抜かれるな。ドルルルルルルルと危険な音を立ててこちらに対峙する。

「解体しまーす♪」

・・・・・・コイツら、その手に持っているもので生き物を殺そうとしているということを自覚していないのか?
ニコニコニコニコしやがって。段々イライラしてきた。
少し離れたところでは『戦車』同士の戦闘が始まっている。

ヒュッ

ん?もしかしてミラさんが俺に向かって棍を振ってきたのか?かなりスピードがある。が、まだ遅い。片手で受け止める。同時に作用と反作用の境界を操り、棍からくる作用を反作用にして、棍に俺を殴ろうとした威力の二倍以上の衝撃を与える。案の定、棍は折れた。

「え!?」

傘を薙いで弾き飛ばそうとしたが、後ろに跳んで避けられた。意外と状況整理が上手いらしい。ミラは一度下がった。

「バラバラバラバラ!」

双子がチェーンソーで地面を削りながら迫ってくる。一誠に。一誠はかろうじてチェーンソーを避けて、片方を俺に向かって突き飛ばした。

ヒュッ

「おっと!」

一誠の背後からミラさんが棍を振るう。ストックでもあったのか?用意が良いこって。一誠、修行の成果が出ているな。

『Boost!!』

二回目の倍加。ブーステッド・ギアは時間がかかるからな。その分、力は強力だ。
何故一誠だけに向かうのかは分からない。多分ブーステッド・ギアだと思うけど。俺、とことんなめられてるな。これでも朱乃から一本取ったんだけど。そりゃ能力フル活動は卑怯臭いけどさ・・・・・・。

「あー、もう!ムカつくぅぅぅっ!」

「どうして当たんないのよ!」

双子、お前ら二人に対してその武器はあってない。体が身軽なんだからナイフとかレイピアとか軽くて小回りが効く武器を使え。西瓜(スイカ)・・・・・・じゃなくて萃香みたいにロリ怪力じゃないんだから。はっきり言って隙だらけだ。
しかも戦闘中に地団駄踏むってバカなの?
双子の片割れ、名前は知らん。そいつを傘で喉を一突き。

「ぐえっ!?」

良かったな。槍じゃなくって。槍だったら死んでいるぞ?俺が本気で首に攻撃するなら、スキマ切断する。

「よくも!喰らえ!」

もう片っ方がチェーンソーを振りかぶる。それを俺は傘で受け止める。普通なら傘はビリビリに破け
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ