第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第43話 お客さん
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…丁度《グリフォンの卵》を使おうかなって考えていたら、無いことに昨日の夜気づいてしまって、なので朝早く起きて三十一層まで狩りに行ってたんですよ。――あ、もう作り終わったんで、申し訳ないですけどそこに作ってある料理、テーブルに並べておいてくれませんか? あたし、お兄ちゃんを起こしてくるんで」
「へ? そりゃ、それくらいは別にいいけど……」
「ありがとうございます」
そう言ってあたしはシュウさんを起こしに行った。
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「へー……シリカ、わざわざ狩りに行ってたのか。ありがとな」
シリカに起こしてもらった後、リズが朝ごはんを並べてくれたのか、料理の置いてあるテーブルに座る。
するとリズが「これ、シリカが朝早く起きて狩りに行ってきた食材で作ってくれたのよ!」と少し興奮して言ってきたので、まだあまり目を覚ましていない頭でお礼を言う。
そんなシリカには悪いけど、まだ……眠い……
「ちょっ! テーブルについてそうそう寝ないでよ、お兄ちゃん!」
「え……ああ、ごめんごめん」
どうやら気づかないうちに寝てしまったらしい。
「ほらお兄ちゃん、これ飲んで目を覚まして」
「……ありがとな。いただくよ」
眠そうな俺に、シリカがストレージから俺がいつも眠気覚ましに飲んでいるドリンク――ジンジャーエール(生姜味濃縮版)を出してくれた。
まあジンジャーエールといってもSAOの中なので、似た味の物を使った手作りなんだけどな。
目を覚ます為にそれを受け取り、飲むと……
「うげぇー……マズイ……」
何度飲んでも慣れない辛み、それに鼻に抜けていくなんともいえない匂い。……うん。やっぱり作っといてなんだけど、普通のジンジャーエール作っとけばよかった。……それじゃあ眠気覚ましにならないかもだけど。
けれども、おかげでようやく頭が働いてきた。
「さて、食べましょうか。リズさん」
もはやいつもの風景となってしまったのか、シリカは俺がドリンクを飲んでる間にリズと一緒に座りながら、俺が飲み終わるのを待っていてくれた。
それから飲み終わるのを確認すると、
「いただきます」
「いただきます。ありがとね、シリカ」
「いえ、いいんですよ」
「……いただきます」
二人とも挨拶をして食べ始めたので、俺も遅れてだが朝ごはんを食べ始めることにした。
ちなみにメニューはオムライスとサラダ、それに卵スープだった。
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「いやー、オムライスなんて久しぶりに食べたわー」
一通り食事も終わり、このメンバーでご飯を食べた後の恒例ともなった、コーヒーとお茶(今日はミルクティー)を飲みながら、リズがそんな事を言った。
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