Introduction
第四話 欠陥機
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のアホのフォルテみたいな呼び方は!? 虐めッスか、虐めッスよね!?」
うん、いくらなんでも酷いと思う。いやでもなんかしっくり来る……笑っちゃだめだ……く。
「ほら、紫音も友人に対するあんまりな仕打ちに怒りで震えて……って何笑ってるんスか! ウチらの友情はそんな程度だったんスね!」
「ご、ごめんなさい……二人のやりとりを見てたら面白くて……」
フォルテさんが小さい体で両腕を思いっきりあげて主張する姿は見ていて微笑ましい。
……それにしてもフォルテさん小さいな、150cmあるんだろうか。
「ああ、もう可愛いわね! もうISの名前と合わせて『冷酷幼女』でいいじゃない!」
矛先を僕に向けていたフォルテさんを後ろから楯無さんが捕獲する。
そのまま自分の方を向かせて思いっきり抱きしめてしまった。
「あぶっ!な、なにを……って、幼……て、く……る……」
フォルテさんの顔が楯無さんの胸に埋まっている。あれ大丈夫なのだろうか。
「…………」
あれ?ぐったりしてる、ってフォルテさん!?
「ちょ、ちょっと楯無さん。フォルテさんが!」
「あら」
今気づいたという素振りで楯無さんはフォルテさんを解放する。
「し、死ぬかと思ったッス……」
「ふふ、大げさね」
「いやいや、三途の川が見えたッスよ! それに冷酷幼女ってなんスか! 冷酷はまだしも幼女って人の身体的特徴を……」
イタリア人も死ぬ時は三途の川を渡るのだろうか、それとも死ぬ場所が問題なのかな。
「何言ってるのフォルテちゃん、幼児体型はステータスよ!」
二人を見ながらどうでもいいことを考えていると急に薫子さんが乱入してきた。
「か、薫子さん? どうして一組に……」
「ふふふ、何やらフォルテちゃんの二つ名を募集中というところで来たのだけど……いいじゃない、冷酷幼女
! いただきだわ」
薫子さんの目が獲物を見つけたスナイパーのようになっている。いや、スナイパーを見たことは無いんだけど。
「フォルテちゃん。あなたにはその可愛らしい容姿がいかに得難いステータスなのか、じっくり教えてあげる必要がありそうね!」
「ちょ、ちょっと薫子、どこ触ってるッスか! って、あれ、ウチどこに連れて行かれるんスか! 紫音も楯無も見てないでたす……」
無情にも教室の扉は閉められ、フォルテさんは薫子さんに抱えられどこかへ連行されてしまった。
「……ちょっとからかい過ぎたかしら。それに何かよくないものを引き寄せてしまったみたいね」
「……そうですね、楯無さんはちょっと自重したほうがいいと思います。
「ぜ、善処するわ」
しばらくしてフォルテさんは頬を少し赤く染めながら涙目になって戻
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