W:彼の視点での来訪者
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、ホバーによる軌道調性を行いながら、男ではなく背後の木を狙って――――轟音と共に“カッシウス”を振りおろす。
結果、背後の木は見事に両断されその中身を晒していた。―――とはいっても、斬りつけられた部分のみがそうなっており、樹自体はまだ根を張って佇んでいるのだが。
(斬ル事ハ出来タガ……感触ガ何処トナク木々トハ違ウナ)
確認したい事が確認できた機械騎士はこの大森林を脱するべく、足元の男を放って置いて歩き出した。
(サラバ、小サナ遺跡……世話ニナッタ)
たとえ迷ったとしても二度とここには戻らない、そう決めて彼は歩くのを止め、走り出す。戻ってばかりでは、延々とこの森を抜けられないからだ。
しかし、たとえ森を抜けられたとしても彼にはまだまだ災難が待っている事など、だれも予測できなかったに違いない。
彼の受難は、始まったばかりだ。
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