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錆びた蒼い機械甲冑
W:彼の視点での来訪者
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て騎士のステルスは解け、人間達の前にその姿を晒す。彼等から見れば、騎士がいきなり目の前に現れた様に見えるだろう。
 事実、目玉が飛び出さんばかりに驚いている。


(サテ、如何出ル……?)


 静かに、悟られないように構える機械騎士だったが、彼等が取り出した物を見て怪訝に思った。綺麗なクリスタルのようにも見えるソレは、彼が見てきた鉱石のどれとも結びつかなかったからだ。


(何レニセヨ……防イデオイタ方ガイイカ)


 騎士は剣を斜め前方に放り投げると、ブースターを利用して高速で彼等からクリスタルを?ぎ取り、全て潰していく。次に、驚く彼等に殴打を叩き込んで陣形をバラバラに崩した。


(コレデドウダ……次ハ何ヲスル…!)


 思考しながらも騎士は行動を止めない。
 投げた“プラエトリアニ”を走りながらキャッチし、一番構えのなっていなかった少女に狙いを定める。そして、抵抗させる暇を与えないと言わんばかりのスピードで詰め寄って剣を振り上げた。


「!? ひっ……!」
「に、逃げろぉ!!」
(……此処マデ、ダナ)


 機械騎士は少女を見下ろしたまま、再起動可能になった“ステルス”を使い、姿を消した。彼等は全くの初心者にしか見えないうえ、此方は彼等を使って実験する目的しか無かったからだ。


(単ナル“トレジャーハンター”ノ類カモシレン……ダトスルト警戒シスギタカ)


 とりあえず機械騎士は、彼等がここを離れるまで待つ事にした。















(人相手ニ実験シタ罰デモ当タッタノダロウカ……?)



 アレからさらに数日、機械騎士は頭を悩ませていた。というのも、彼等が此処に来てから、連日のように人間達がやってくるようになったのだ。幸いそこまで強い者達はいなかったが、彼等が連日やってくる所為で探索の後も碌に休めず、更に試したい事も疲れの所為で試せず、少々ウンザリしていたのだ。


(イイ加減、街ニデモ行ニタイノダガナァ……)


 生体機械である彼は、オイルと普通の食事のどちらも取れる為、久しぶりにビーフステーキが恋しくなって来ていた。何時までも携帯食料では味気なさすぎる。


(……牛肉ガ食イタクナッテキタ……クソ……)


 しかしいくら毒づこうとも、ビーフステーキが目の前に現れてくれる訳ではない。決心した彼は、迷ってもいいからとにかく進み続ける事に決めた。


 ―――しかしその矢先、聞き慣れたウンザリする足音が聞こえてきたのだ。



(マタ人間カ……俺ガソンナニ珍シイノカ……?)


 今度は数人では無く一人のようだが、今の彼にとってみれば数が多かろうが少なかろうが関係なく
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