暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第208話】
[1/2]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 時は更に流れて夜。

 学園へと帰宅した俺達はそのまま夕食を取り、解散して現在俺は室内にて倉持技研について調べていた。

 終業式前に見た完成されてないIS、【打鉄弐式】が何故開発を途中で止めたのかを。

 ……理由は思った通り、一夏が原因の様だ。

 【白式】が元々倉持技研が造って途中上手くいかずに頓挫、その後に篠ノ之束博士が雪片に【展開装甲】を突っ込んで仕上げた機体という感じだ――大雑把にまとめると。

 そんなこともあり、更に【第二形態移行】もしたために、更に職員はそちらに人員が回った――。


「成る程……。 まあ全部わかった訳じゃないがこれで専用機持ちなのに、これまでタッグトーナメントには【一世代前の打鉄】で参加、臨海学校の事件に参加しなかったのがわかったな……」


 ……倉持技研も、日本の次世代機を放っておくとは馬鹿なのかな……。

 倉持技研としては、貴重な検体である一夏と白式に集中って感じだろうが、打鉄弐式のスタッフはせめて仕上げろよと思う。

 軽くデータを纏めてパソコンの電源を切ると同時に室内に響くドアのノック音。

 待たせるわけにもいかず、ドアを開けると――。


「おっす」

「一夏? ……どうした?」

「あぁ、今日出掛けたからお土産にこれを持ってきたんだよ」


 そう言って見せたのが@マークが描かれたクッキーの包みだった。


「これ、どうしたんだ?」

「あぁ。 @クルーズに行ったらさぁ、なんか警察とかマスコミがいっぱいいて入れなかったんだよ。 軽く飯でも食おうかと思ってたんだけどな。 そんなときに何かバイタリティーのありそうな女店長が、事件に巻き込まれた客にクッキー配ってたんだよ」

「……あぁ、昼ぐらいにあった事件だな。 俺も出掛け先でテレビで知ったよ」


 顔には出さず、しれっと嘘をつく俺に笑顔で応える一夏は――。


「そっか、そういや学園の子もその話題でもちきりだったな。 ――話は戻すけどさ、何か俺も巻き込まれた客の一人に思われたらしくてクッキーくれたんだけど、違うからって言おうとしたら居なくなってた。 何か、本社とか視察とか言いながら走っていったんだよ。 変な話だろ?」

「……変な話かはわからんが、@クルーズに本社の人が視察に来る予定だったんじゃないか? それが事件にあったからその対応に追われたって事だろ、これが」

「成る程! ヒルト、頭いいな、お前!」


 ……悪気があるのかわからないが、何となく馬鹿にされてる気がするのは気のせいじゃないかもしれない。


「それにしてもさ、銀行強盗がおきるって物騒だよなー」

「……まあな」

「んで、何か取材に答えてる人の話が聞こえたんだけど、何
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ