第三十七話「一つの終わり」
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
だ奪われ続けるだけ……我々は、いつまでこの悲しみを
続けなければならないのか……だったらいっそのこと、全てをリセットして、この世界を作り直す。
俺達、適合者には"革命"を起こす義務があるんだよ、ブランク。この世界の現状維持だけでは、いずれ
潰れるだけだ」
「だからって、志を共にした兵士達を殺していい理屈にはならない……!」
「その"革命"とやらのために、一体どれだけの命を捨てた……!」
ブランクは静かに、しかし明確な怒りをスコーピオに向ける。
その様子を見て、スコーピオはとても残念そうな表情を浮かべた。
「やはり、理解してくれないか……まぁいいか」
「お前と遊んでやりたいが、俺も何かと忙しい。そこをどいてくれ」
ほんの一瞬だった。
スコーピオはブランクの懐まで接近し…………心臓を素手で刺し貫いた。
「ゴブッ……フィリ………ップ………………お……前」
大量に血を吐き出し、膝から崩れ落ちた。
「残念だよ、ブランク。………本当に残念だ」
スコーピオは、ブランクの潰れた心臓を引き摺り出した。
その瞬間、ブランクの意識は暗闇に消えた…………
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ