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木漏れ日色の記憶。
十六夜奏ちゃんの憂鬱。
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き。
「白鳳新聞の取材、いいですか?」
廊下の方から来た男性に話しかけられた。
「えっ?いいですよ。」
「オッケーです!」
「じゃあ、転校生で文化祭のミスコン優勝候補第一位の十六夜奏さんと第二位の水上夜空さんに質問します」
「一位なの?」
(男に負けた・・)
「付き合ってる人はいますか?」
「いません。」
「います!」
「夜空さん、個人名は挙げられますか?」
「無理ですね。」
「そうですか、お二人の仲は?」
「幼馴染みです。」
「そうですか、お二人の髪は地毛ですか?」
「はい、親が紫色の髪でした。」
「兄が水色です♪」
「これで取材は終わりです。ありがとうございました。」
「はい♪では」
「じゃね♪」
俺達は下駄箱に向かった。
俺が下駄箱を開けると中にどっさりとラブレターが入っていた。
「凄いね・・・奏ちゃん!」
「噂がもう流れてるみたいだな。」
「そうだね♪」
(でも奏ちゃんは女の子が好きなんだよね♪)
(まぁ・・・そうだな。)
俺は靴を履き、外に出た。
「寒いな・・・」
「・・・うんうん」
夜空は首を横にふった。
「もうそろそろ春だよ♪」
俺は夜空の笑顔に目を逸らしながら言った。
「行こうか。」
俺が女の子になってもこの物語は続く。
たとえ、この天文部に亀裂が入ろうとも。
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