暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第30話 借金?借金?また借金!?
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たのですか?」

「生意気なちびルイズが、姉である私を馬鹿にするから!!」

「何と言ったのですか?」

「そ それは……」

 途端にエレオノール様の怒りが霧散し、挙動不審になりました。まあ、どの道ルイズの不用意な一言が原因でしょう。

「何があったか知りませんが、お茶にでもしませんか?」

 私の提案にしぶしぶと言った様子でしたが、エレオノール様は了承してくれました。



 お茶の準備が整い、とりとめのない話で談笑しながらお茶会は進行して行きます。エレオノール様とこうしてお茶お飲むのは、初めてヴァリエール公爵家にお邪魔した時以来ですから、実に2年ぶりと言う事になります。相変わらずエレオノール様は聡明で、楽しい時間となりました。しかしこのお茶会は、楽しいままでは終わりませんでした。切っ掛けは、アナスタシアの一言です。

「さっきカトレア様が、凄く怖くなったけどあれって如何して?」

 この言葉に、エレオノール様とルイズが固まります。聞くに聞けなかった事なので、アナスタシアが代わりに聞いてくれて助かりました。

「私もカトレア様の地雷は、把握しておきたいです」

「ジライ?」

 アナスタシア以外の人が、不思議そうな顔をしました。そう言えば、ギルから教わった言葉でした。

「踏むと爆発する危険な物らしいです。歩くのを会話、踏む場所を話題や言葉に例えると分かりやすいと思います。この場合は禁句の事です」

「へー。面白い表現ね」

 エレオノール様が、感心したように呟きました。

「ギルに教えてもらいました。何かをして、損をした時にも使うらしいです。分かっている物は、“見えてる地雷”と表現していました」

 エレオノール様は、感心した様に頷いています。ルイズとモンモランシーも、私の説明で何となく分かった様です。しきりに頷いていました。

「つまり“見えない地雷”より“見えている地雷”の方が、助かるって事ね」

「さすがエレオノール様です。その通りです」

「そうね。他の人が踏んだ地雷に巻き込まれるのは、嫌だから教えるわ」

 ルイズもエレオノール様の言に納得したのか、しきりに頷いていました。

「……その前に、カトレアとギルバートって付き合ったら上手く行くと思う?」

 エレオノール様の言に、ルイズ以外の全員が迷わず首を横に振りました。

「それは絶対にあり得ないと思います。ギルの好みは知りませんが、明らかにカトレア様を避けています」

 私の言葉に、エレオノール様を含めた全員が頷きました。

「……それよ。それが問題なの。あの子、最初にギルバートが家に来た時から、ギルバートが気になっているみたいだったの。話をすると必ず話題に出て来ていたから。家の皆もあ
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