暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第30話 借金?借金?また借金!?
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かに挙動不審になりました。後ろめたい事があると、言っている様なものです。先程の件だけなら、そこまで挙動不審になる事は無いと思うのですが……。

「まあ、ギルバートの事は仕方が無いでしょう。それよりも、玄関先で何時までも立ち話では……」

 何故かお父様が、公爵のフォローに入りました。公爵ほどではないですが、お父様も若干目が泳いでいて挙動不審です。

「お話。聞かせてもらえますね?」

 カトレア様が笑顔で確認していましたが、まとう雰囲気が明らかに脅迫です。側に居るだけの私でさえ、怖気が走ります。カトレア様はこんな人だったでしょうか? と言うか、何故こんなに怒っているのでしょう?

 公爵とお父様が、カトレア様に連行されて行きます。カリーヌ様とお母様も不味いと思ったか、3人について行きました。心配ですが、私達もここで立ちっぱなしと言う訳には行きません。

「エレオノール様。ルイズ。取りあえず……」

 私は声をかけようとしましたが、エレオノール様もルイズもガタガタ震えるばかりで、私の声は全く耳に入っていませんでした。私達が途方に暮れていると、別邸から老執事が慌てて出て来ました。恐らく広間に控えていたのでしょう。たしか、ジェロームと言う人だったはずです。

「申し訳ありません。すぐにお部屋にご案内します」

 ジェロームさんは、申し訳なさそうに頭を下げ私達を案内してくれました。



 荷物を置いて一息つこうとしたら、アナスタシアが部屋に突入して来ました。一緒にモンモランシーも入って来ます。私はこの状況に違和感を覚えました。本来ならモンモランシーも、アナスタシアと一緒に突撃して来るはずなのです。しかしその原因は、モンモランシーの言葉ですぐに分かりました。

「もう。アナスタシアったら、子供なんだから。そんなんじゃ、レディーとしてダメよ」

 今のモンモランシーは、昔ギルに対していた時の自分そっくりです。アナスタシアに対して、お姉さんぶりたいのでしょう。この事実に私は、苦笑いしか出ませんでした。

 そんな感慨にふける間も無く、扉がノックも無しに突然開きました。部屋に入って来たのは、ルイズでした。そのまま私の後ろに隠れ、背中にへばりつきます。

「待ちなさい!!ちびルイズーーーー!!」

 どうやら、エレオノール様から逃げて来たようです。エレオノール様は、私の後ろに隠れるルイズを確認すると、怖い顔でズンズンと歩いて来ます。

「ディーネさん。お説教をしなければならないから、ちびルイズを引き渡してくれませんか?」

 ルイズは震えながらも、必死に私にしがみつきます。正直言って、ここで見捨てるのは私の精神衛生上よろしくありません。

「まあ、エレオノール様。落ち着いてください。いったい何があっ
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