暁 〜小説投稿サイト〜
こんな私(俺)の物語
第二話 境界ですか非日常ですか
[4/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
此所は人外魔境になった。・・・最初から人外魔境だった。おっ、考え事をしている間に終わった。
寝よう。すぐ寝よう。絶対寝よう。さあ寝よう。よし保健室に着いた。いつもどうり三つあるベッドのうち真ん中を使う。窓際には先客がよくいる。

「あら、あなたも寝るの?」

今回は私の方が早かったようだ

「定位置は取ってないわよ。」

「あら、気が利くわね。」

「いつもの事だからね。」

現れたのは、黒く美しい髪、完璧と言って良いほどの顔の作り、残念な胸、ゲーマー、
現代のかぐや姫、蓬莱山輝夜。人間です。因みに留年している。

「じゃあ私は寝るから。」

「たまには動きなさいよ。」

「いつかね。」

そう言って眠った。

「あら、あなたは寝ないの?」

一気に警戒心が跳ね上がる。俺が唯一話術で勝てない一種の天敵、振り向いて見るとやっぱりいた。
赤と蒼のコントラスト。人を助けるという意味を持つ赤十字。銀髪三つ編み、婚期ど真ん中の二十歳。
保健室のマドンナ、八意永琳。こちらも人間。

「そんなに警戒しなくても、なにもしないから。」

じゃあその手に持っている青い液体が入ったフラスコは何ですか!?

「自白剤よ。」

読心術!?やっぱ怖い。さとりには劣るがこの鋭さ。頭が良いにも程がある。とか言う俺も数学と国語は同レベルなんだが。

「寝ます。ねさせてイタダキマス。」

「お休み。」

少女休養中・・・

時は流れ昼休み。某日、この時間には、二人訪問者がいる。一人目は我が家のエンゲル係数上昇の主犯、その胃袋、ブラックホール。西行寺幽々子。
この時間になると、パスワードを聞きに来る。何のパスワードかって、そりゃ五段重ねの重箱のパスワード。鍵しないとつまみ食いするから。
で、もう一人が

「紫!お金貸して!」

毎日金欠貧乏腋巫女、博麗神社の素敵な巫女、博麗霊夢。もちろん人間。

「・・・そういう事は返すものを返してから言いなさい。」

「いつか返すわよ。」

そう言って返した試しがない。

「何故私に頼むの?」

「他に居ないから・・・」

「頼み込めば断りきれないからいい金蔓なんて思ってないわよね?」

「ギクッちっ違うわよ!あなたと友情を深めたいと思って「一方的に搾取するがあなたの友情?」ゴメンナサイ。」

キレイなDOGEZAだ。

「まあ、どうしてもと言うなら貸してあげるわよ、二桁までね。」

「パンも買えないじゃない!でもないよりましか、じゃあ99円頂戴。」

「上限ギリギリまで貰おうとするのね・・・でも残念、諭吉しかないわ。」

「紫ぃ、あなた、おちょくってるの?」

「ええ。あなたが返せばおちょくらないわ。」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ