第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第六章 《圏内事件》
第42話 情報交換
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かった。
「ああ、わかったヨ。ありがとナ、シュウ助。……ホラ、これが今回のお礼のコルダ」
「ありがとな。――あとはシリカのお弁当を食べた後にするか」
「そうダナ」
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「さて……ご飯も食べ終わったし、本題に入ろうか」
「本題? さっきのアルゴとの情報交換が本題じゃなかったのか?」
俺が食べ終わった後にそう言うと、キリトが首を傾げながら言葉を返してきた。
「確かにアルゴとはあれは本題みたいなものだったけど……他にも話しておかないといけないことがあるんだよ」
「もしかして、五十八層の迷宮区に先に行ったことカ?」
「それとも、フィールドボスのことか?」
「……シュウさん。二人ともすでに知っているらしいです……」
「なんとなくそんな予感はしたけど、俺が話す前に言おうとしてることを言わないでくれるかな! ……まあ、話すことが減って助かったけどさ。そうだよ、その二つの事だよ」
「……というか、アルゴさんは分かりますけど、キリトさんはどうしてあたし達の事を分かったんですか?」
「いや、普通にシュウたちが長期クエストから帰ってきた時期と、フィールドボスが倒されるようになったのがほとんど同じだし気づくだろ」
リズが気づいたのと同じ理由で気づかれていたようだ。
「まあ、俺はシュウたちがやっていることに文句を入れるつもりはないよ。迷宮の事に対しても、ボスに関してもね。……文句が無いわけじゃないけどな」
「オイラ同じ意見ダヨ」
「そうか……」
「ただ、出来ることならフロアボスの攻略とレアアイテムの宝箱をとっておいてほしいくらいだな」
「迷宮のマップデータも欲しい所ダナ。そうしたら他のプレイヤーがどれだけラクになるカ……オイラにも儲けがでるシ」
こいつら、ちゃっかり文句言ってるじゃねぇか……!
「『文句は言わない』って言ってたのに、しっかり文句言ってますよね。お二人とも」
「ああ。しかもアルゴに関しては、お願いまでさらりと言ってきやがった」
俺と同じことを思ったのか、俺の耳元まで顔を近づけてきて、ぼそりと呟くシリカに同じくらいの声の大きさで同意する。
「でもまあ、こんな文句なら可愛いものじゃないか」
「……そうですね」
「おい。二人で何話してるんだよ」
俺とシリカがコソコソと話してるのが気になったのか、キリトが少し眉をあげて言ってきた。
「いや……なるべく今二人が言ったことを心がけようかなって話してたんだよ。……まあいきなりは無理だけどな」
そうキリトに言い返す。
するとキリトは「気が乗らないなら出てこなくてもいいぞ」と言ってくれた。
言い方や口調は厳し目だったが、いくらレベルが高くてもやる気がないならボス攻略では命を落としかねない。なので、キ
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