第三幕 日本に来てその十二
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す」
先生は船員さんににこりと笑って応えます。
「日本を」
「それでは」
先生達は今も海、船の周りの小舟や網のヴイ、それに小島達を見つつ航海の最後の時を観ていました、その次の日でした。
先生は後ろに高い緑の山が見える白い街に着きました、青い海から出てその街の入口である港に降り立ったのです。
そこで、です。先生は皆に言いました。
「もう家の場所は書いてあるからね」
「ここだね」
ポリネシアは先生の左肩にいます、そこから先生が開いている地図を覗き込んで言います。
「そこのバッテンのところだね」
「うん、ここだよ」
「じゃあ今から行こうね」
「最初にお家に入ってからだよ」
先生は港から神戸の白い町並みを見つつ言います。
「僕達の新しい暮らしがはじまるんだ」
「これからどうするかは」
チープサイドは先生の右肩から言いました、家族も皆一緒です。
「私達次第ね」
「そうだよ、僕達がそうしていくんだよ」
「日本でもね」
「皆楽しくやろう」
先生はここでもこう言います。
「皆でね」
「そうしよう、日本でも」
「僕達でね」
まずは先生が一歩踏み出して皆もそうします、先生と皆の日本での生活が今はじまります。
ドリトル先生の来日 完
2013・10・17
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