暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはANSUR〜CrossfirE〜
Ep10闇の書 覚醒〜Awakening of despair〜
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・・・すんじゃ・・・ねぇぇぇーーーーーッ!」

――テートリヒ・シュラーク――

私はその声で、ヴィータちゃんの攻撃に気付くことが出来た。だからすぐにプロテクションを張ることが出来た。でもその強力な一撃に耐え切ることが出来なくて、弾き飛ばされてフェンスに衝突する。

「なのは!」

フェイトちゃんの声が少し遠くに聞こえる。衝撃の所為で少し頭がクラクラとしてるからだ。

「あともうちょっとで、はやてを助けることが出来るんだ。闇の書が完成して、主になって、すっごい力を手にしたはやては元気になってくれる。そうしたらはやては・・・元気になったはやてはあたし達のところへ帰ってくる・・・あたしらを笑顔で迎えてくれるんだっ!」

赤いバリアジャケットを纏ったヴィータちゃんは両目に涙を浮かべてた。それほど必死にずっと頑張ってきたのに、闇の書を完成させたら・・・全てが失くなる。

「だから・・・邪魔すんなぁぁぁぁッ!」

――フランメ・シュラーク――

ヴィータちゃんの強烈な一撃。それによって起こった爆発の中、私はバリアジャケットを纏って燃え盛る炎から歩き出る。

「はぁはぁはぁ・・・、悪魔め・・・!」

ヴィータちゃんの目にはもう敵意の色しか見えない。静かに私は“レイジングハート”を構えて、臨戦態勢に入る。

「悪魔でも、何だって言われてもいいよ。ヴィータちゃん達に話を聞いてもらうためなら、私は悪魔になったっていい。そして、ちゃんと話をして、解かってもらうの。闇の書は完成させちゃダメだって。はやてちゃんの病気は、管理局が頑張って治すって。だから・・・」

悪魔でもなんでも、罵られたって良い。助けてあげたいんだ。はやてちゃんのこともヴィータちゃん達みんなのことも。だから・・・。

「ここでヴィータちゃん達を止めますっ!」

†††Sideなのは⇒フェイト†††

私が対峙するのはシグナム。私は、敵意を丸出しにしているシグナムに、ヴィータとシャマルにも告げる。

「闇の書は、以前の持ち主が無茶な改変をしてしまったことで、もうどうしようもないくらいに壊れてしまってる。そんな状態のままで闇の書を完成させてしまったら、持ち主――今回ははやてが、心身ともに闇の書に侵食されて・・・」

死ぬ、と最後まで口に出せなかった。口にしたら、本当にはやてがそうなってしまうと思ったから。

「何が言いたい。我われ守護騎士ヴォルケンリッターは、闇の書によって生み出された。言わば闇の書そのものだ。何を見て聞いて知ったかは判らんが・・・」

シグナムが“レヴァンティン”の剣先を私に向けてそう言い放ってきた。上空で戦ってるヴィータにも私たちの声が聞こえたのか、「あたしらを惑わそうたってそうはいかねぇっ! 闇の書のことは、あたしら
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