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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#19 チーグルの森・2人の共通点
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2つもあったみたいだ。
特殊な事例だと思える現象が2つもある。
――……これは偶然……なのだろうか?
「えっと…… お前
も
(
・
)
ってことは……、ひょっとして、ルークも……?」
アルは、ルークに聞いた。
「ああそうだ。俺もよくあるんだ。……7年前からだ、俺の幻聴は。記憶を失ってからってことか? 夢ん中でだったり、突然頭の中だったり……」
ルークは、『もう、うんざりだ!』と言わんばかりの感じで話していた。
「……2人に共通点があり その共通点とは特殊なものです。ただの偶然とは思えませんね……」
イオンも、ただの偶然だとは思ってないようだった。
「そうですね……。私もそう思います。ルークはその事をお医者様には?」
ティアがルークに聞くと。
「そんなもん、あったりめーだろ? んで、結構数多くの医者に診て貰ったけど、とーぜんの様に、全員が原因不明だとよ! 『記憶が飛んだときのショックが原因と思われる』 こればっかだし! ショックってなんだっつーの!ちっとも治らねーし!」
どうやら、ルークは不満だらけのようだった。その後も、ブツブツ言いながら歩いていた。
「あははは……… だよね? こればっかりは中々簡単にはいかないと思うよ。 何せ、脳って、人の体の中でも一番の難解な場所 って言われているしね」
脳という器官はまだまだ未知数のところが多い。血中
音素
(
フォニム
)
がどのように作用しているか……、どの様に信号かされ、各器官に命令を出しているのか。等、まだまだはっきりと判らない部分が多い様なのだ。
名高い教授・研究員が調べている段階らしい。
「ああ?そーなんだ。なんでそんなこと知ってんだよ?お前は。」
「ん? これは全部本の知識だよ? 最新版、って訳じゃないから、古いのかもしれないけど」
アルは、そう説明をした。すると、それを訊いていたティアはため息を吐いていた。
「……はぁ、ルークも少しは見習ったらいいと思うわよ? 彼の方はつい最近から記憶が無いのに知識で大分遅れているじゃない」
ティアは、そんな対照的な2人を見ながら、はぁ……っと 本当に判りやすいため息をつきながらそう言った。『なんで火に油を注ぐような事を言うの!』 とアルは凄く思ったようだ。なぜなら。
「うるせーな!!余計な世話だ!!」
こうやって、ルークが怒鳴るのが直ぐに判るから。
「ま、まぁまぁ! 落ち着いてよ、ルーク。オレだって まだまだハリボテなんだからさ」
結局はこうなるんだ。『何とか宥めるのは自分の役……なのかなぁ……』とアルは思ってしまっていた。
「みゅ〜〜……ケンカしないで下さいですの!!」
皆を見ていたミュウも何とか仲良くし
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