第八十一話 起源となすもの
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ル砲のダメージによってIフィールドを形成するためのジェネレーターも許容限度を超えて機能しなくなる。
『Iフィールドのシステムが死んだかッ!?やってくれる!』
「当たれェェェ――――!!」
ミーティアをパージし、懐に潜り込むキラのストライクフリーダム。その刹那の間隙をついたキラの攻撃を前にデュランダル議長は咄嗟に残っている腕で掴もうとするが、ストライクフリーダムはそれを躱し、ビームサーベルを抜いて逆に腕を切り裂いた。
『クウッ!?反応が悪い?この機体――――MAでは私に要求に追いつけないというのか!』
機体の損傷による原因もあるが、MAという巨体そのものが反応速度を鈍らせてしまい、議長の求める動きに追求しきれていないのだ。そして、懐に潜り込まれてしまえばその巨体さゆえに狙いを定めきる事もままならない。
『チィ、所詮は連合製か。私の満足いくスペックに至らないという程度のものでしかないな……残念だが、決着は次に持ち越すとしよう』
「ここで貴方を逃がすわけにはいかない!」
懐に入り込んだ以上、キラのストライクフリーダムの方が圧倒的に有利であり、この絶好の機会を逃すわけにはいかないとばかりに斬りつけようとする。しかし、議長はノイエ・ジールUを逆に突撃させることで自らを質量の砲弾と化しストライクフリーダムにぶつかった。
「ぐうゥゥゥ――――!?」
衝突によってストライクフリーダムは吹き飛ばされる。質量の大きさはノイエ・ジールUの方が圧倒的に大きい以上、ビームサーベルが命中する位置にさえ気を遣えば衝突するのに躊躇う理由など議長にはない。
『やはり君は傲慢だよ、キラ・ヤマト――――いかに君が他者を上回る存在であっても、君自身はその囚われた才能しか持ち得ず、それを活かしきる事も出来ないただの英雄でしかない』
そして、デュランダル議長がそう言い放ったと同時に、ストライクフリーダムから見てノイエ・ジールUの背景になる様にメサイアから大きな閃光が発射された。その光は一直線にある方向へと向かい、艦隊やMSを薙ぎ払う。
「あの光は……まさかッ!?」
『予定より早い……いや、私の方が遅れていたのか。全く、集中すると時間が過ぎるのは早いものだ』
キラはあの光を知っている。前大戦の最終決戦にて放たれたジェネシスの光だ。その光が議長にとっては味方であるはずのザフトの部隊に被害を及ぼす。そしておそらく、あの光に巻き込まれたのは議長のデスティニープランに対して反発を示したものだ。
「プラントは、またあんなものを造ったっていうのか!だとしても何故、今になってあんなものを!?」
今更何故このようなタイミングでジェネシスを使ったというのか。キラはデュランダル議長に対して怒りをぶつけるように叫ぶ。
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