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ゲルググSEED DESTINY
第八十一話 起源となすもの
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だ。無論、幾つかある回避先のどのコースに避けるかは読み切れないので、万遍なく狙いを広げて攻撃した為、一地点あたりの火力は大きくないが、命中させることには成功する。

「まだだァァ――――!!」

そして、攻撃を当てたという事は、相手の体勢をより大きく崩したという事だ。キラはこのチャンスを逃さないとばかりに残っている右のアームのビームソードを展開し、そのままノイエ・ジールUを切り裂こうとする。いかにIフィールドであっても廃棄コロニーを断絶できるほどの火力を持つビームソードを防げるはずもない。

『やらせるか!』

とはいえ、デュランダル議長は先程のミサイルの攻撃を咄嗟の判断で最小限の被害に抑えたのだ。体勢が崩れたといった所でそこまで大きく崩れたわけではない。だが、それでも崩れた体勢で右のアームを掴むのは無理だと判断したのか、デュランダル議長は回避を選択する。

「くそっ、躱された!?」

『貰った!』

かすめる程度に(と言っても強力な威力を持っているビームソードであるため被害は無視できるものではないが)抑えたノイエ・ジールUはそのままお返しとばかりに両手にビームサーベルを展開して両側から縦にミーティアを切り裂こうとする。

「そんな攻撃でッ!」

SEEDを覚醒させているキラは、ノイエ・ジールUの攻撃を機体の角度を九十度傾けさせることでビームサーベルの命中する範囲を最小限に止めようとする。結果、切り裂かれたのは両サイドのビーム砲塔だけに被害を抑えた。そして、そのままキラはほぼ零距離でのフルバーストを行おうとする。

『――――ッ!?』

流石のノイエ・ジールUもこの距離から射撃を受ければ確実に沈められる。議長はビームサーベルをそのまま振り抜いた状態からミサイル発射管に狙いを定め切り裂こうとする。無論、相打ち狙いなどというわけではない。マルチロックオンシステムによるフルバーストには相当の集中力が必要となる。故にミーティアを破壊されればその集中力は阻害されることになるだろう。少なくとも射角は外れる。
当然、ミサイル発射管を貫くことになるノイエ・ジールUの腕もただでは済まないだろうが、その程度、落とされる事と比べれば安い対価だ。

「これでッ!」

『ええい、やらせるか!』

一瞬の攻防――――ノイエ・ジールUのビームサーベルは見事にミサイル発射管を切り裂いた。当然、片腕は犠牲となるが、ミーティアに対して大きく損傷を与えたのだ。十分な成果である。しかし、キラの砲撃も不完全ながら成功させた。ビーム兵装はIフィールドによって阻まれるがレール砲などの実体弾による攻撃はノイエ・ジールUに直撃する。PS装甲系統が取り付けられていないノイエ・ジールUには十分に有効打と成り得た。
そして、至近距離でのビームの斉射とレー
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